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「SOA」成功の方程式を解き明かす

2008/07/15


 一時は熱狂的にメディアに氾濫したSOAというキーワード。現在は表面的には動きが沈静化しているように感じられるかもしれない。しかし、進んでいる企業では、すでにSOA構築への最初の取り組みを済ませ、その効果を吟味している段階だ。ある企業は成果に満足して取り組みを前進させ、ある企業はパイロットプロジェクトで十分な効果を見いだせずに立ち止まっている。その差はどこから生まれるのか、またSOAの成功のためには何に気を付ければよいのか。今回は、日本でのSOAの進展状況を紹介しながら、SOAへの望ましい前進の仕方を考えてみよう。

SOA

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アナリストプロフィール

飯島 公彦

リサーチ SOA & Webサービス担当 リサーチ バイス プレジデント               飯島 公彦(Kimihiko Iijima)

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アナリストファイル #043

ガートナー ジャパン入社以前は、大手SIベンダにてメインフレームを含む分散環境におけるシステム構築、インフラストラクチャ・運用管理に関する企画、設計、運用業務に従事。アプリケーション・サーバ、インテグレーション・ブローカ/ESB、ビジネスプロセス管理、ポータルを始めとし、SOA、EDA、BPM、BAM、Webサービスといったアプリケーション統合テクノロジ領域に関する調査分析を行っている。



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先行する企業はSOAの成果をすでに手にしている

 SOAに対する企業の取り組みは、昨年、一昨年に比べると落ち着いてきているように見える。しかし実際には先行した企業ではすでに基盤構築やビジネスプロセスの整理などをある程度済ませ、SOAによる成果を刈り取るフェーズにさしかかっている。一部の企業ではさらにその効果を体感することにより、SOAの意義を確信し、全社的な展開を進めるなど、さらにステージを上げるための取り組みを始めている。
 その一方でSOA化に本格的に着手できていない企業もある。そうした企業であっても、SOAに無関心なわけではない。パイロットプロジェクトに取り組んだ結果、挫折感を味わっている場合が多いのだ。挫折感はビジネスニーズにリンクしないSOA化を進めたために、SOAの効果を体感することができずにいることに起因する。そのため、未だに議論ばかりが続き、実プロジェクトに移行するフェーズに至っていない。
 現段階でのSOA化の状況は、効果を体感してさらに積極的に進める企業と、うまく本格的なスタートを切れていない企業に二極化していると言える。

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SOAへの過度な期待感が現実の課題に直面する時期

 ガートナーでは、テクノロジの成熟度合いの現実に基づいた予測のために「ハイプ・サイクル」というメソドロジを用いている。SOAに関しては、図1のようなハイプ・サイクルを描いている。

図1 SOAのハイプ・サイクル
図1 SOAのハイプ・サイクル
出典:ガートナー(2008年7月)

 日本では、2002年ごろ、SOAという言葉が、XMLやWebサービスとともに、メディア等の報道の中にも増え始め「黎明期」がはじまったと言える。その後、2004年〜2005年に、主要ベンダが、SOAを主軸とした戦略を前面に出し始め、SOAという言葉が市場で一般的に浸透を開始し、実像よりも言葉が先行した時期があった。これは、現実的な有効性はさておき、一部の成功例がクローズアップされる「過度な期待」のピーク時にあたる。そして、2006年ごろから、言葉から実装の段階に移行する傾向がみられ、現在では、先行した多くの企業は過度な期待の反動としての「幻滅期」に向かう道の半ばにあると言えるだろう。
 「幻滅期」とは、SOAが万能であるかのような誤解や理解の偏りによって生じた「バラ色の世界」の夢から醒めて、SOAの適用領域がどこであるのかの現実的な知見が得られる時期という意味だ。米国では昨年のうちにこの幻滅期を経験し、失敗を含む実際の経験から、現在では新技術の有用性が明らかになっていく次のフェーズである「啓蒙活動期」に入っている。

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