データ統合の頼れる味方!「ETLツール」

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

データ統合の頼れる味方!「ETLツール」

2008/09/01


 SFAやERPなどの業務アプリケーションから得られる顧客情報や、基幹系システムやWebアプリケーションから収集される様々なデータを、全社的な規模で統合するときに必要になるのがETLツールである。そこで今回のIT製品解体新書では、データ統合のニーズが高いと思われる中堅・大企業の担当者に向けて、ETLツールの基本から導入メリット、そして最新の注目機能まで、わかりやすく解説する。また、IT製品選び方ガイドのETLツール特集では、製品を選ぶ際のポイントについて詳しく解説しているので、そちらもぜひ参考にしてほしい。

ETLツール

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ETLツールを解体しよう!

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ETLとは

 ETLとは、Extract(抽出)、Transform(変換・加工)、Loading(格納)の3つの頭文字を取った言葉で、データウェアハウスを構築するときに、基幹系システムなどからデータを集める一連のデータ処理のことをETLと呼ぶ。ただし、現在では、データウェアハウスに限らず、分散して存在する大量データを1つにまとめるときのデータ処理あるいは情報流通に関わる作業でもETLという言葉が使われており、ETLツールが活躍する場の広がりとともに、ETLもデータ統合という広い意味で使われるようになってきている。

図1 ETLツール(データ統合製品)の適用領域の変化
図1 ETLツール(データ統合製品)の適用領域の変化
ETLはデータウェアハウス構築だけでなくいろいろな領域で使われ始めている。
資料提供:インフォマティカ・ジャパン

 実際のETLツールの様子を図2に示す。ETLツールを使わない場合のプロセスを見ればわかるように、データウェアハウスの構築やデータベースの統合を行う場合、ETLは最も手間のかかるフェーズになっている。特に、データの変換・加工を行う部分は「クレンジング(洗浄)」と呼ばれていて、通常、複雑なプログラミング処理が必要になる。そこで、ETLを中心としたこれらの処理部分でETLツールを導入すれば、データウェアハウスの構築やデータベースの統合を短期間で実施可能となるのである。

図2 ETLツールとは?
図2 ETLツールとは?
ETLツールは抽出からロードまでのデータ処理を簡素化することができる。
資料提供:日本アイ・ビー・エム

コラム:データウェアハウスとは?

 データウェアハウスは、いろいろな基幹系業務システムに蓄積されているデータを集めてBIなどの情報分析を行うための一種のデータベースである。通常、営業や会計などで使われているデータベースでは、一定期間を過ぎるとデータを集計してバックアップに保存することになる。また、データベース内のデータは常に変化していく。一方、データウェアハウスの場合、一定間隔で基幹系データベースから次々とデータをロードし、傾向分析のためにそのままデータウェアハウス内に長期保存することが一般的である。ただし、基本的には基幹系データベースのようにロードしたデータを更新することはなく、データの時系列的な一貫性を維持することが求められる。
 従って、データウェアハウスでは膨大なデータに対して、非定型な処理(例えば組織の意思決定のための分析)を迅速に行う能力が求められることから、テーブルに対してクエリを実行する場合、不要なデータまで読み込んでCPUやメモリを無駄に使わないための独自のデータ構造が採用されている。
 なお、データウェアハウスは企業全体のデータベースを1つに結合したものだが、データウェアハウスから特定の部署や用途に応じたデータだけを取り出して個別にまとめたものは「データマート」と呼ばれている。


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