第6回 プライベートアドレスとアドレス変換

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IT担当者の必須知識が身につく 初級ネットワーク講座

第6回 プライベートアドレスとアドレス変換

2008/04/08


 前回まで、IPアドレス空間枯渇問題を解決する方法としてサブネット、VLSM、CIDRを見てきた。しかし、これらの方策だけではこの問題を完全には解決することはできない。そこで今号では、さらなる解決策であり、広く一般的に使われている「プライベートIPアドレス」、そしてプライベートIPアドレスを実現するための技術「アドレス変換」について説明する。
 さらに、アドレス変換の技術を応用している製品の代表例として、企業のクライアント管理には不可欠である資産管理ツールを取り上げる。

アドレス変換

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プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレス

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プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレス

 IPというプロトコルを用いるインターネットには、元来、プライベートIPアドレスグローバルIPアドレスという概念はなかった。しかし、近年のインターネットの急速な普及によってIPアドレスの枯渇問題が取りざたされるようになってきた。
 インターネットで通信するためには、少なくともIPアドレスは、一意性のあるもの、つまり世界でひとつだけの、ユニークなものでなくてはいけない。
 前号までに学んだ、IPアドレス空間枯渇問題を解決する各種の方法を使って各ホストにIPアドレスを割り当てたとしても、インターネットを介した通信をしない、組織内部だけの通信に止まっているホストが少なくない。そういったホストには、インターネット上で一意性のあるIPアドレスを割り当てる必要はない。
 そこで、「インターネット=グローバルネットワーク」と捉え、グローバルネットワークに対し、インターネットを介さない、閉じられたネットワークのことを「プライベートネットワーク」と名づけることにしたのである。
 従来のアドレス体系はグローバルネットワークに通用するものであるため、このアドレスをグローバルIPアドレスとした。そして、プライベートネットワークだけに適用できるアドレスとして、新たにプライベートIPアドレスという概念が考え出された。グローバルIPアドレスは公的な割当機関が割り当てるのに対し、プライベートIPアドレスは、限られたアドレスの範囲内であれば、それぞれの組織の管理者が割り当てることができる。
 グローバルIPアドレスは、グローバルネットワーク、プライベートネットワークのいずれにも適用できるが、プライベートIPアドレスはプライベートネットワークにしか適用できない。

コラム:普及が待たれるIPv6

 IPアドレス枯渇問題の究極の解決法は、IPアドレスの長さを128ビットとしたIPv6である。アドレス数は単純に計算すると2の128乗、IPv4のアドレス数の43億の4乗という途方もない数字になる。
 IPv6技術は早くから確立していたものの、なかなか普及が進まなかった。プライベートIPアドレスの運用でIPv4の寿命が延びたことに加え、プライベートIPアドレスの運用がセキュリティにも有効であるため、IPv6の普及が遅れてしまったともいわれている。
 なお、IPv6にもプライベートIPアドレスの概念がある。


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