「メールセキュリティアプライアンス」白書

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

「メールセキュリティアプライアンス」白書

2008/03/31


 メールは、今や多くの企業で必要不可欠なコミュニケーションツールとなっているが、社内外をつなぐ“出入り口”であるために、悪意のある脅威にさらされることも多い。スパムメールやウイルスの手口が巧妙化しているほか、法対応への必要性から、企業内部からの情報漏洩を防止するアウトバウンド対策も求められている。しかし、メールセキュリティの重要性が広く認識されている一方で、メール専任の管理担当者が置かれていないケースも多い。そこで現在、様々なメールセキュリティ機能を包括的に導入できる「メールセキュリティアプライアンス」が、企業規模を問わず広く導入されている。今回の特集では、メールセキュリティアプライアンスについて、システム構成例や各機能の詳細、昨今の傾向などを詳しく紹介していく。なお、IT製品選び方ガイドのメールセキュリティアプライアンス特集では、製品の選び方のポイントを解説しているので、こちらも参考にしていただければ幸いだ。

メールセキュリティ

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メールセキュリティアプライアンスを解体しよう!

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メールセキュリティアプライアンスとは

 メールセキュリティアプライアンスとは、アンチスパム/アンチウイルス機能や、メールの内容を解析して送受信を制御するコンテンツフィルタリング機能などをパッケージ化した専用アプライアンスサーバのことだ。メールサーバ機能までを含むメールサーバ型と、メールシステムの末端で動作するゲートウェイ型があるが、今回はゲートウェイ型の製品に焦点を絞って解説する。
 メールセキュリティアプライアンスは、メールに関わる日常業務の負担軽減を目的としているため、設置/展開が容易なうえ、日々の運用にかかる作業を極力抑える工夫が施されている。

図1 メールセキュリティアプライアンスのシステム構成例
図1 メールセキュリティアプライアンスのシステム構成例

 上図は、メールセキュリティアプライアンスに関わるシステム構成例だ。ゲートウェイ型のメールセキュリティアプライアンスは、内部ネットワーク/外部ネットワークの双方からファイアウォールによって切り離された“DMZ(非武装地帯)”領域に設置されることが多い。メールが出入りする際のゲートウェイでセキュリティを統合でき、スパムメールやウイルスがメールサーバに到達する前段階で排除することを可能にする。これにより、導入前には不要メールのために割かれていたネットワーク帯域やストレージ容量の節約、メールサーバにおける処理時間の短縮といった効果を発揮する。また、メールの配送や転送を行なうMTA(メッセージトランスファーエージェント)機能を備えた製品も提供されており、ネットワーク負荷の分散も期待することができる。実際に、セキュリティ機能よりも、これらの業務効率の向上効果を目的として導入する企業も少なくないという。
 メール管理者は、スパムやウイルスであると判断され、アプライアンス内に隔離されたメールに対するアクションの設定や、セキュリティポリシーの策定などを行う。ただし、基本的なルールセットや企業ごとのポリシー策定を支援するコンサルティングがベンダから提供されることがあるほか、「誤検知率0.01%以下」といった性能を謳う製品も多いため、細かい設定ニーズがなければ、専任のメール管理者は不要となる。
 ハードウェアは、製品ごとに設定されたユーザ規模やメール処理件数などに最適化された性能で提供される。Windowsサーバにソフトウェア製品を導入して同様の機能を構築する場合と比べ、ハードウェアや周辺環境との相性の検証といった、製品の選定にかかる手間を省くことができる。また、障害時には、原因がハード/ソフトのどちらにあるのかといった切り分けをユーザが行なわなくても、単一のベンダによるサポートを受けることができ、ダウンタイムを短縮できることも大きな魅力となっている。

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