”効果”歴然!バックアップツールの選び方

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”効果”歴然!バックアップツールの選び方

2008/01/28


 システム管理者だけでなくエンドユーザにとっても、バックアップ作業は依然としてコストと手間がかかる厄介な作業の1つである。最近になってようやくDisk to Diskのバックアップも一般化してきており、バックアップ時間もかなり短縮できるようになってきたが、その一方でバックアップすべきデータ量が急増していることから、なかなか楽にはならないのが現状である。そこで、現在より効率の高いバックアップ/リカバリ作業を実現できるように、自社ニーズに合った製品を選び出す視点を紹介する。また、バックアップツールの基本機能からバックアップ/リカバリのパフォーマンス向上に役立つ最新動向をIT製品解体新書で解説しているので、こちらも参考にしていただきたい。

バックアップツール

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1

バックアップツールの選び方

■ツール選択の4つの視点

 各社のバックアップツール製品を概観してみると、大企業を中心に導入されている製品や、中小企業の間で売れている製品などが存在するが、これは各製品の価格レンジが影響しているケースが多く、基本的にはバックアップツールは大規模向けとか中小規模向けといったカテゴリで分類されているわけではない。あくまでもそのバックアップ要件で製品を選択すべきである。従って、まず自社のバックアップ要件として以下の4つを分析しておく必要がある。

バックアップすべきデータ容量

バックアップ対象となるデータの特性(ファイル数、ファイルサイズ、ファイル形式など)

バックアップすべき頻度、ハードウェア環境(Backup to Tape、Backup to Disk、Disk to Disk to Tapeなど)

ネットワーク環境(帯域、WAN経由、LAN経由、SAN経由など)

 その上で次のような4つの視点で検討を重ねていくとよい。

<ツール選択の4つの視点>

1:

必要なパフォーマンスを得ることができるか

2:

OSとアプリケーションの対応状況

3:

運用性の評価

4:

セキュリティ機能の評価

要件1

必要なパフォーマンスを得ることができるか

 やはり一番気になるのはバックアップ/リカバリ作業で必要なパフォーマンスを得ることができるかだろう。もちろん、ネットワーク帯域を広げたり高速ストレージを導入したりすることでパフォーマンスは改善されるが、どのようなバックアップ対象のときにどのバックアップ/リカバリ機能を採用するか、または複数のバックアップ手法をどのように組み合わせるかによって、同じハードウェア環境でも大きくパフォーマンスは異なってくる。

■データ重複排除機能の検討

 たとえば、WordやExcelなどのオフィス文書をバックアップ/リカバリしたい場合には、データが重複して保存されている可能性が高くなるので、データ重複排除機能を搭載した製品の導入を検討したい。この場合、バックアップ/リカバリのパフォーマンスが改善されるだけでなく、バックアップに必要なストレージ容量も大幅に削減することができ、設備投資の面でもコスト削減に寄与することになる。参考までにこの機能を搭載しているシマンテックの NetBackup PureDiskを導入したときのデータ削減効果の様子を表1に紹介しておく。

表1 データ削減効果
表1 データ削減効果
重複排除率:日次のバックアップ データのうち、PureDiskが重複データだと判断する割合(%)
削減係数:PureDiskと従来のバックアップ手法で転送されるデータ量の削減割合(元データ量/伝送量)
転送量:重複排除後のデータ量
資料提供:シマンテック
■CDPや合成バックアップ機能の検討

 データ重複削除技術以外にも、バックアップツールには高速化のためにさまざまな機能が搭載されているので、その中から用途に合った機能を検討しよう。たとえば、CDP(Continuous Data Protection:継続的データ保護)という機能を搭載している製品では、ファイルサーバ上にファイルが作成されたり変更が加えられたりすると、その変更データはブロック単位により最短15分間隔でバックアップサーバに転送・複製される。このため、常に最新データが保護されるとともに、バックアップウィンドウも事実上ゼロにすることができる。
 図1の場合、物理ディスク層でフィルタドライバを利用することによりディスクのブロック単位での変更をトラッキングできる。この製品は変更箇所のマッピング(物理位置)だけを記録するので、データ転送用のキャッシュ領域を追加する必要はない。

図1 CDP(継続的データ保護)
図1 CDP(継続的データ保護)
クライアントバックアップでは管理者に依頼しなくても各自でリカバリ可能。
資料提供:ニューテック

 また、最新のフルバックアップと差分バックアップを使用して、新たにフルバックアップ相当のバックアップを作成できる「合成バックアップ」をサポートした製品では、バックアップ負荷の大きいフルバックアップの実行回数を削減することができるので、バックアップの効率化を実現できる。ネットワーク経由のバックアップでは、対象クライアントにアクセスしなくても、バックアップサーバだけで、既存のバックアップデータからクライアントリカバリ用のフルバックアップを合成できる。

■仮想テープライブラリの検討

 最近は大容量ディスク装置が安価で提供されるようになってきたことから、一次バックアップに高速なハードディスクを使うケースが増えている。こういったケースにも対応していくためにバックアップツール側では、単なるハードディスクへのコピー機能ではなく、ハードディスクの中に仮想的にテープライブラリを作成し、その中にバックアップを取るという仮想テープライブラリ機能の提供を開始している。仮想テープライブラリ機能ではハードディスクの中に仮想的にテープライブラリ数/スロット数/メディア容量/ドライブ数を設定・作成することで、テープドライブを使用したバックアップ運用と同様に、バックアップのスケジューリングや世代管理、フルバックアップ、増分/差分バックアップなどが行えるようになっている。
 また、テープライブラリやテープドライブが1台しかない場合に仮想テープライブラリを使えば、複数台のサーバからのバックアップデータを同時に処理できるようになり、バックアップにかかる時間を大幅に短縮することができる。
 一方、仮想テープライブラリをアプライアンスとして導入するという方法もある。たとえば、Overland StorageのREO9000(図2)では、バックアップツールとRAIDが一体化されたアプライアンスになっていて、バックアップツールによりディスク内に仮想テープ領域を設定しサーバごとのバックアップを行う仕組みになっている。この製品には専用OSが搭載されているのでフラグメンテーションが不要となり管理負荷も軽減できる。

図2 仮想テープライブラリ装置の例
図2 仮想テープライブラリ装置の例
サーバのデータ量に合わせて仮想テープ容量を自動変更できる。
資料提供:アイ・アイ・エム

コラム:バックアップシステム構築サービス

 バックアップツール選びに入る前に、バックアップ要件を分析する必要があることは最初に述べたが、社内スタッフだけでは詳細な分析が難しい場合には、バックアップシステム構築サービスを利用できる。たとえば、EMCジャパンでは以下のようなサービスを提供している。

 ○既存システムの方式、構成、運用方法など、バックアップ環境の状況把握(ヒアリング)
 ○バックアップ環境の問題点、改善点の洗い出し
 ○既存バックアップ対象データのバックアップ要件を確定
 ○決定した要件を実現するための設計
 ○要件定義項目をベースにしたバックアップ基本設計
 ○一括したバックアップスケジュール調整

 こうしたサービスにより、どこのバックアップ部分がボトルネックか、冗長化が必要なコンポーネントはどれか、どのバックアップ手法を選択すべきかなどが明らかになり、過剰なバックアップ設計による無駄な設備投資と作業負荷を回避することができる。


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