この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


掲載日:2007/04/25
ゲキ売れ5
ゲキ売れ5
量販店売れ筋レポート4月号
「指紋認証装置の巻」
ゲキ売れ5
ゲキ売れ5
ヨドバシ・ドット・コム
ゲキ売れ5

 ヨドバシ・ドット・コムの協力のもと、IT製品の最新トレンドを踏まえ、量販店での売れ筋商品を徹底分析するウェブマガジン「最新ITゲキ売れ5」。4月号となる今回は指紋認証装置を取り上げたい。ノートPCや携帯電話などに標準装備されることが少なくなくなった指紋認証装置だが、日常的な業務に役立てている人はまだ少ないのではないだろうか。バイオメトリクス認証はセキュリティ対策のみならず利便性の向上もその目的のひとつ。ログオンからファイルの暗号化、ウェブサービスのパスワード入力までを指先ひとつで可能にする指紋認証は、SF的な好奇心を満たすガジェットであるのと同時に、業務効率を飛躍的に向上させる可能性のあるデバイスである。バイオメトリクス認証の黎明期とも言える現在、どのような特徴を備えた製品が量販店でゲキ売れしているのだろうか。


※表示価格は2007年4月25日現在のものであり、変更の可能性があります。最新価格はヨドバシ・ドット・コムでご確認ください。
売れ筋トレンドを読む

 ゲキ売れ5のランキングは、2社が激しく攻防を繰り広げるケース、圧倒的なシェアを持つ1社を後続が追うケースなど、市場の割り当てがある程度固まった形、マラソンのレースに例えるなら終盤にあたる局面が多い。IT製品といえども、10年20年のレースを経て、もはやゴール直前に至っている市場がほとんどだから、売れ筋トレンドがレース後半の状況に似てくるのは当然のことだともいえる。その傾向に対して、今回取り上げる指紋認証装置は、先頭集団がばらけてくるタイミング、マラソンの20キロ地点の様相を呈している。今回ランクインした4メーカーの競り合いはまだまだ始まったばかりだが、最初のスパートを掛けそうなのは、2製品をランクインさせてきたサイレックス・テクノロジーである。

指紋認証装置でセキュリティは高まるのか?

 指紋認証を導入すれば、即IDとパスワードによる認証よりもセキュアな環境を実現できるとは限らない。ID/パスワードによるログオンが可能なまま、指紋でも同じことを可能にするシステムも存在するからだ。これは家のドアに例えるならば、普通のカギで開けるドアのほかに、指紋認証で開けるドアを追加するようなもの。こうしたシステムの目的は、入り口を増やして利便性を高めることにある。とはいえ、カギ(ID/パスワード)には紛失や盗難のリスクがあるが、指紋にはそのリスクがほとんどない。だから、カギは安全な場所にしまっておいて普段は指紋を使うという運用をすれば、どのようなシステムを用いるにしても、セキュリティを向上させつつ、より便利で生産性の高い環境を構築することが可能になるはずだ。

指を置くだけのコンパクトな指紋認証コレガ CG-SECFPU

 指紋認証装置には、指を置くタイプと指を滑らせるタイプがあり、ノートPCなどに搭載されているものには、センサのサイズの都合からか後者が多い。これらの指紋認証を最初は使ってみたものの、指をスライドするのに若干の緊張を強いられる読み取り動作が面倒で、使わなくなってしまった方も少なくないのではないだろうか。実際には、多少雑に指を動かしても読み取ってくれるのだが、丁寧にやったつもりでハネられてしまうこともあるから、指を置くだけで済むほうが心理的に楽なのは事実のはずだ。
 本製品は、Windowsログオンからコンピュータのロック、ファイルやフォルダの暗号化、ウェブサービスのパスワード入力までを、センサ上に指を置くだけで可能にする。また、ハードウェアにはサイレックス・テクノロジーの技術を使用しているのだが、本家であるサイレックス・テクノロジーは、RF検知式センサへの切り替えにともなって、指をスライドさせるタイプへと変化したため、サイレックス・テクノロジーと同等の環境を「指を置く」タイプで構築するには本製品を選ぶほかなくなった。少なからずいると思われる「指を置きたい」ユーザーから支持を得たことが、コレガCG-SECFPUが見事ゲキ売れ1に輝いた理由ではないだろうか。

気軽に導入できる指紋認証のエントリーモデルサンワサプライFP-RD1

 オフィスサプライのメーカーとして広く知られるサンワサプライの本製品は、マウスやキーボードの延長線上に位置するもので、指紋認証機器の中では低価格の部類に入る。セキュリティ対策を目的に導入するには少々お手軽すぎるように思えるかもしれないが、Windowsログオンからファイルの暗号化までの主要な機能をすべて備えており、登録可能人数も無制限で運用上の制約がほとんどない。また、「指紋認証装置は、ビジネス用に購入されるお客様がほとんどで、法人によるまとめ買いも少なくありません」とヨドバシ・ドット・コム担当者が語るように、導入時には、装置をオフィスの全PCに取り付けることになるから、当然購入点数が多くなり、数千円の単価の違いが数万円のコスト差になってくる。そう考えるなら、登録可能人数無制限かつローコストな本製品がゲキ売れ2を獲得するのも当然のことだと言えるのではないか。

大メーカーの指紋認証はデファクトスタンダードになりえるかマイクロソフトFingerprint Reader

 指紋認証機器自体はハードウェアだが、指紋を照合してユーザーを識別し、アプリケーションにIDとパスワードを渡すのはソフトウェアである。ログオンやウェブブラウザといった機能を提供するWindows自体がマイクロソフト製である以上、その機能拡張にあたる指紋認証でも同社の製品が選ばれるのは自然なことだろう。
 マイクロソフトのFingerprint Readerは、「指を置く」だけタイプにして極めてコンパクト、かつ価格も廉価に抑えられているのだが、ID/パスワード認証と並列で運用する「ドア追加」型のシステムであり、セキュリティ向上は目的としていない。この目的の違いから、今回はゲキ売れ3の位置に留まったが、今後マイクロソフトが本格的なバイオメトリクス認証システムを開発してくれば、シェアを一気に伸ばす可能性は大いに考えられるのだ。

指紋認証の本命メーカーの主力製品サイレックス・テクノロジー S1/SXSUITE

 実は今回、サイレックス・テクノロジーには、ゲキ売れ1のコレガCG-SECFPUと同じハードウェアを用いたFUS-200Nという製品が存在し、数字の上ではコレガのCG-SECFPUを上回っていたのだが、残念ながら2007年3月で販売終了のためゲキ売れ1となることができなかった。それをおいても、他社製品よりワンランク上の価格にも関わらずゲキ売れ4、5に入ったサイレックス・テクノロジーの実力は明らかだろう。
 S1/SXSUITEは、静電容量式の他社製とは異なり、フィルムセンサを用いたRF検知方式で真皮の凹凸をスキャンするため、表皮の状態を問わない点に特徴がある。その読み取り精度は、本人が拒否される確率が1000回に1回、他人を誤って認証してしまう確率が10万回に1回。これは理論値ではなく実験の測定値だというから、その性能の高さがうかがい知れる。旧機種との入れ替わりの時期にあたってゲキ売れ4に甘んじた本製品だが、本格的なセキュリティ対策の一環として選ぶなら、本命となるのはサイレックス・テクノロジーだと言っても過言ではないはずだ。

 
ゲキ売れ5
3月16日〜4月15日の1ヵ月間、ヨドバシカメラ全店およびヨドバシ・ドット・コムで最も売れた「指紋認証装置」上位5製品はこれだ!(情報提供:ヨドバシカメラ)

※表示価格は2007年4月25日時点のものであり、変更の可能性があります。
ゲキ売れ1  CG-SECFPU
 [指紋認証システム
 USBタイプ]
CG-SECFPU指紋認証システムUSBタイプ
■メーカー:コレガ
■価格:9,800円 (2007年4月25日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ2  FP-RD1
 [指紋認証リーダー
 USB2.0対応]
FP-RD1指紋認証リーダーUSB2.0対応
■メーカー:サンワサプライ
■価格:6,980円 (2007年4月25日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ3  Fingerprint Reader
 [指紋リーダー]
Fingerprint Reader指紋リーダー
■メーカー:マイクロソフト
■価格:5,985円 (2007年4月25日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ4  S1/SXSUITE
 [真皮読取型USB
 スワイプセンサ S1]
S1/SXSUITE真皮読取型USBスワイプセンサ S1
■メーカー:サイレックス・テクノロジー
■価格:16,500円 (2007年4月25日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ5  S2/SXSUITE
 SX-Biometrics
 [Suite with S2IC
 カード内蔵USB
 スワイプセンサ
 真皮指紋センサ S2]
S2/SXSUITE SX-Biometrics Suite with S2IC カード内蔵USB スワイプセンサ 真皮指紋センサ S2
■メーカー:サイレックス・テクノロジー
■価格:18,900円 (2007年4月25日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
 
生体/所持品/知識の3つの複合認証で高いセキュリティを実現するICカードつき指紋認証

 サイレックス・テクノロジーのSX-Biometricsというソフトウェアは、WindowsログオンにおけるID/パスワードを完全に指紋で代替してしまうので、SX-Biometrics管理者以外の一般ユーザーは、ID/パスワードでのログインはできなくなる。さらに本製品では、指紋データを格納したICカードとPINコードの入力を求める仕様となっており、生体(指紋)、知識(PINコード)、所持品(ICカード)の3つが揃わないとログオンできない。ここまで来ると物理的な不正侵入は、ほぼ100%防ぐことができるから、情報漏洩のリスクを「本人が騙されてログオンしてしまう」等のソーシャルハックの領域に限定できるだろう。この本気のセキュリティ対策製品がゲキ売れ5に入るという事実は、ビジネスにおけるセキュリティ対策の必要性が十二分に理解されてきたことの証左だと言えるのではないだろうか。

他のカラーレーザープリンタを見る

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには・・・

会員登録をすると自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

指紋認証/指紋認証装置の巻(4月号)」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「指紋認証」関連情報をランダムに表示しています。

指紋認証」関連の製品

ITシステムを効率よく一元管理「OpenManage Essentials」 【デル】 新しい認証の世界が広がる、追加コスト要らずのWindows 10とVPN 【日本マイクロソフト】 フルディスク暗号化ソリューション:SecureDoc 【ウィンマジック・ジャパン】
PCサーバ 認証 暗号化
システム管理が無償でここまで! OpenManage Essentialsって何? 新しい認証の世界が広がる、追加コスト要らずのWindows 10とVPN OSやシステムファイルを含むハードディスク全体を暗号化。暗号化後のパフォーマンスに優れ、認証ツール(トークン)にも対応するなど、ニーズに合わせた柔軟な運用が可能。

指紋認証」関連の特集


社内に客先…あらゆるシーンで大活躍するモバイルPC。しかし、その利便性ゆえに高くなるのが紛失や盗難に…



指紋や静脈など、本人のみが所有する“究極の個人情報”である生体情報を活用した「バイオメトリクス認証」…



どのカタログを見ても、各社基本スペックはほぼ同じ…。じゃあどんな基準で“モバイルPC”を選べば良いの…


「エンドポイントセキュリティ」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

指紋認証/指紋認証装置の巻(4月号)」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「指紋認証/指紋認証装置の巻(4月号)」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


30002177


IT・IT製品TOP > エンドポイントセキュリティ > 認証 > 認証のIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ