ブラウザ枠を越える?Apollo改めAIRとは?

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5分でわかる最新キーワード解説
今週のキーワードはこれだ! 掲載日:2007/06/20
Apolloってなんだ?!

 日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマは「Apollo」。実はこれは開発中のコードネームで、つい先ごろ「AIR」という正式名称が発表されました。従来のWebアプリの技術を統合し、インターネットリソースをブラウザという枠から解放してくれる画期的な技術です!

Apolloってなんだ?!
AIR(コードネームApollo)とは

 Apollo(アポロ)とは、アドビシステムズが取り組んできたプロジェクトの開発時のコードネームで、デスクトップアプリケーションの実行環境のこと。開発者がすでに身につけているWeb開発スキル(HTML、Ajax、Flash、PDFなど)を利用し、ブラウザを立ち上げることなくデスクトップで実行できるWebアプリケーションを開発することができる。
 同社では、2007年3月19日、Adobe Labsサイト上で「Apollo」のコードネームでアルファ版をリリースした後、6月11日に「AIR(エアー)」という正式名称で、パブリックベータ版を公開した。ちなみに、AIRとは「Adobe Integrated Runtime」の略である。本稿では、「Apollo」ではなく正式名称の「AIR」を用いることとする。
 なお、製品版の公開は、英語版が2007年秋、日本語版は2008年初頭が予定されている。


AIRアプリケーションを体験してみよう
図1 Screenplay
図1 「Screenplay」
資料提供:アドビシステムズ

+拡大 青いラインでファイルを囲んだところ

 では、さっそくAIRを体験してみよう。まず、Adobe Labs(http://www.adobe.com/go/air)にアクセスして、実行環境であるAdobe Integrated Runtimeをダウンロードする。インストールが完了したら、Adobe Labsが提供しているサンプルアプリケーションを動かしてみよう。サンプルアプリケーションはhttp://labs.adobe.com/wiki/index.php/Apollo:Applications:Samples からダウンロードで入手可能だ。サンプルアプリケーションの起動は通常のデスクトップアプリケーションと同じで、アイコンをクリックまたはダブルクリックするだけである。ファイル拡張子はairになっている。(なお、今回ご紹介するサンプルアプリケーションは、パブリックベータ版公開以前にApollo用に開発されたものであることをお断りしておく。)
 たとえば、この中の「Screenplay」(図1)というサンプルアプリケーションは、デスクトップ画面上にダイレクトに自由に線を描くことができるツールだ。
 また、「ApolloBook」というおもしろいサンプルアプリケーションがhttp://demo.quietlyscheming.com/source/ApolloBook.airからダウンロードできるので、これも紹介しておこう。「ApolloBook」をインストールして起動すると、図2のようなウィンドウが表示される。ここでは本のページをめくるようにWebページをめくっていくことができ、ブラウザよりもわかりやすい操作でサイトを閲覧できる(図3)。このアプリケーションは、HTMLで書かれたWebサイトを読み込み、それにFlashならではの動きのある表現を加えて、デスクトップに表示している。


図2 ApolloBookの表示例1
図2 ApolloBookの表示例1
資料提供:アドビシステムズ

+拡大 Yahoo!を閲覧した後・・・(図3へ続く)
図3 ApolloBookの表示例2
図3 ApolloBookの表示例2
資料提供:アドビシステムズ

+拡大 めくるようにしてキーマンズネットを閲覧

「AIR」の魅力

 AIRは、ブラウザの枠を越えて、マルチメディア的なアプリケーションをインターネット経由でデスクトップに配信できるというほかにも、さまざまなメリットがある。まず、HTMLやJavaScript、Flashなどに通じ、Web開発のできる技術者は、そのスキルをそのまま活かしてApolloアプリケーションを開発できる。加えて、従来のデスクトップアプリケーションに比べ、開発や更新が容易な点もWebアプリケーション並みだ。
 さらに、GoogleやYahoo!が提供しているようなデスクトップツールは、Windows版とMac版など、OSごとに開発しなければならなかったが、AIRでは、どのOSでも稼働するアプリケーションを開発できるのも大きな魅力だ。
 視点を変えてユーザの立場からみると、これまでブラウザで利用する際にプラグインをインストールしなければ利用できなかったさまざまな技術が、AIR実行環境にすべてパッケージされているので、これさえインストールすれば実行できてしまうというメリットがある。


米国の宇宙計画にちなんで名づけられたコードネーム「Apollo」

 実は、アドビシステムズがAIRの前身、Apolloに至るまでには長い道のりがあった。同社では2001年より、Flashをブラウザに縛られることなく、PC上のオフライン環境でもひとつのアプリケーションとして動作させることができる環境を開発するプロジェクト「Macromedia Central」をスタート、1回目のMercury(バージョン1.0)、2回目のGemini(バージョン1.5)という形でリリースを続けてきた。この2つのプロジェクトはいずれも、米国の1番目と2番目の有人宇宙飛行計画にちなんで名づけられた。そして、実際に月に到達した最初の宇宙飛行ミッション「Apollo」というコードネームが付いた第3のプロジェクトの成功により、Flashの他にもさまざまなWeb技術を統合したデスクトップ実行環境が整備されたのである。

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