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掲載日:2007/03/28
ゲキ売れ5
ゲキ売れ5
 量販店売れ筋レポート3月号
「無線LANの巻」
ゲキ売れ5
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ヨドバシ・ドット・コム
ゲキ売れ5

 ヨドバシ・ドット・コムの協力のもと、IT製品の最新トレンドを踏まえ、量販店での売れ筋商品を徹底分析するウェブマガジン「最新ITゲキ売れ5」。3月号で取り上げるのは、無線LANである。ノートPCをはじめとして、無線LANを標準搭載するPCが増えてきた現在、無線LANはオフィスの基本的なインフラの1つとなりつつある。またIEEE802.11nという100Mbpsオーバーの通信速度を実現する規格もドラフト状態ながら製品が出始めている今、どんな製品が、量販店でゲキ売れしているのだろうか。


※表示価格は2007年3月23日現在のものであり、変更の可能性があります。最新価格はヨドバシ・ドット・コムでご確認ください。
売れ筋トレンドを読む

 ゲキ売れ5で無線LANを取り上げるのは今回で2回目、前回はちょうど1年前だった。前回は独走するバッファローをコレガ、アイ・オー・データが追うという形だったのだが、今回ランキングの顔ぶれは大きく変化して、NECとバッファローの一騎打ちという展開になっている。この大変化の原動力となったのが、家庭用ゲーム機。任天堂やソニーの発売する製品が、無線LAN自動設定機能としてバッファローの「AOSS」及びNECの「らくらく無線スタート」機能を採用しているのだ。これにより巨大なゲーム市場と連動する形で、ランキングは上記の2社が独占する形になってしまった。ゲーム自体は、ビジネスと対極の用途ではあるが、業界の今後の動向を見る上でこれを無視することはできない。こうした変化を経て、バッファローとNECの2社が今後の無線LAN市場を引っ張っていくのは間違いないと考えられる。

IEEE802.11nはいつ策定されるのか

 無線LANの規格として現在普及しているのはIEEE802.11b、11a、11gの3つ。11aと11gでは54Mbpsの高速通信が可能だが、この通信速度をさらに100Mbps以上にまで高速化するのが11nである。この11nのドラフト規格が出たのが1年前の2006年3月で、昨年秋には正式な規格として策定されると考えられていたのだが、ずるずると延期され現在もドラフトのままに留まっている。「2007年度中の正式化さえ難しいのではという悲観的な話も聞きますね」と語るのは、ヨドバシ・ドット・コム担当者。11nが出るならば、と待っている向きも多いかと思われるが、技術的に枯れて安定し、価格も落ち着いてきた11gの「今が買い時」ととらえるほうが賢い判断となるのかもしれない。

1年に渡って首位を守る大ベストセラーバッファロー WHR-G54S

 昨年3月のランキングでも、大差をつけてゲキ売れ1にランクインした本機種が、全く変わらぬゲキ売れぶりを見せている。無線LAN機器に求められる安定接続、暗号化、自動設定などの機能をすべて搭載して、かつ求めやすい価格の本機種は、エントリーモデルであると同時に主力製品でもあるのだ。
 今回のゲキ売れ5にランクインした5製品は、どれも4ポートのスイッチングハブにルータ機能と無線LAN をつけたもの。さらにバッファローの「AOSS」とNECの「らくらく無線スタート」は、名前こそ違えクライアントソフトウェアをインストールして本体のボタンを押すだけ、という点で、ほぼ同一の自動設定機能だといえるだろう。そうなると本質的な違いは、11a対応の有無、11aと11g/bの切り替えor同時接続、といった各規格に関する点と、電波出力の強弱だけなのだ。つまり、ハイパワーを必要としないコンパクトなオフィスで11aが不要なら、WHR-G54Sは必要にして十分な条件を満たしており、だからこそ1年に渡ってゲキ売れ1の座を守っているのだろう。11nが本格的に普及するまで、本製品がこの場所を譲ることはないようにすら思える。

Atermブランド復活の狼煙となるかNEC PAWR6650S

 PA-WR6650Sという製品名では分かりようもないのだが、メーカーHPでみる本製品の名称は、AtermWR6650S、つまりISDN時代のTA/DSUで名前を見ないことのなかったAtermシリーズなのだ。巨大電機メーカーであるNECが再びゲキ売れランキングに名前を連ね始めたのは、ゲーム機への搭載をきっかけに無線LAN市場が巨大化することの予兆と考えられないだろうか。ワイヤレスにはBluetoothや赤外線など様々な規格があるが、家電製品やAV機器まで含めたワイヤレスネットワーク規格として、IEEE802.11がデファクトスタンダード化するならば、その市場規模は推して知るべしだろう。
 本製品の特徴は、前述したとおり家庭用ゲーム機にも採用された自動設定機能「らくらく無線スタート」である。ビジネス用途では自動設定など不要と考える向きもあるかもしれないが、手動でパスワードを設定している場合には、来訪者や短期の従業員のPCを接続するために、ネットワークキーを渡さざるを得ない。自動設定ではセキュアな接続を、クライアントアプリケーションに任せて行うことができるから、かえってセキュリティ上有利になる可能性もあるのだ。お客さんが来るたびにIT管理者やSEを呼んで設定させるより、自動化したほうが人的コストの削減にもなる。そういう意味で自動設定機能の価値はビジネスにおいても無視できないはずだ。

11gbのみでハイパワーが必要ならバッファロー WHRHPG54

 WHR-HP-G54が提供するメリットは電波の飛び。それ以外の点ではWHR-G54Sと全く同じだと言ってよいだろう。オフィスには棚やパーティションなどの障害物が付き物、どうしても電波状況が良くない場所ができてしまうのはGhz帯を使う通信の宿命である。これを改善するには、とにかく出力を上げるほかない。WHR-HP-G54が20Mbpsで通信可能な距離は、220メートルである。もちろんこれは障害物のない環境での数字だが、「建築の構造次第では、1階と2階で利用することも可能です」とヨドバシ・ドット・コム担当者が語るとおり、ハイパワー仕様なら障害物にも強くなるのだ。従来製品比210%の通信距離はサービスエリアの面積にすると2乗で効いてくるから、4倍以上のエリアをカバーできることになる。このハイパワーの恩恵に対するニーズがどれほどあるかは、本製品がゲキ売れ3に入っている事実を見れば明らかだろう。

11abgの同時通信を提供NEC AtermWR7850S

 一見、11aと11g/bを同時に使えることの利点は、別規格の機器を同時に使えるというだけに見える。しかし、電波の帯域は限られているから、例えば11gだけで実現できる通信速度はスペックの最大値54Mbpsに限定され、例えば3台のPCが同時に11gでファイルサーバからダウンロードをするような場合、各PCに18Mbpsずつしか帯域を割り振ることはできない。
 一方、11aと11gの同時通信が可能な場合には、1台が11aを用いて54Mbpsでダウンロードし、2台は11bを使っておよそ27Mbpsずつの通信速度でダウンロードする、

 
ゲキ売れ5
2月1日〜2月28日の1ヵ月間、ヨドバシカメラ全店およびヨドバシ・ドット・コムで最も売れた「無線LAN」上位5製品はこれだ!(情報提供:ヨドバシカメラ)

※表示価格は2007年3月23日時点のものであり、変更の可能性があります。
ゲキ売れ1  WHR-G54S
 [IEEE802.11g/b
 無線LAN AirStation
 BroadBand ルータ
 エントリーモデル]
WHR G54S
■メーカー:バッファロー
■価格:9,980円 (2007年3月23日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ2  PA-WR6650S/B
 [IEEE802.11a/b/g
 切替接続 ブロードバンド
 ルータ]
PA WR6650S B
■メーカー:NEC
■価格:9,800円 (2007年3月23日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ3  WHR-HP-G54
 [IEEE802.11g/b
 無線LAN AirStation
 BroadBandルータ
 HighPowerモデル]
WHR HP G54
■メーカー:バッファロー
■価格:14,800円 (2007年3月23日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ4  PA-WR7850S/B
 [IEEE802.11a/b/g
 同時接続 ブロードバンド
 ルータ]
PA WR7850S B
■メーカー:NEC
■価格:13,800円 (2007年3月23日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ゲキ売れ5  WHR-HP-AMPG
 [IEEE802.11a/g/b
 同時接続対応 無線LAN
 アクセスポイント]
WHR HP AMPG
■メーカー:バッファロー
■価格:17,800円 (2007年3月23日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
 

といったことが可能になる。もちろんこれは理論値なので、実際の通信速度は状況次第だが、少なくとも電波の伝送帯域に関していえば、2倍の帯域を使用できるのだ。また、5.2GHz帯を用いる11aの弱点は障害物に弱い点にあるが、アンテナから近く見通しの利く機器に11a、遠かったり障害物に隔てられた機器に11g/bという風に割り当てれば、それぞれの特徴を活かしつつ、倍の帯域を効率よく使い切ることが可能だろう。今回ランクインしたNECの2製品の違いはスペック上この11aと11g/bの同時接続の可否のみなのだが、帯域を2倍使用できるという利点と価格差を考えると、WR7850S/Bがより一層のゲキ売れをしてもなんの不思議もないのである。

11aもハイパワー化した同時接続機バッファロー WHRHPAMPG

 本製品の特徴は、11a/b/gの同時接続可能かつ「11aもハイパワー」である点にある。先に述べたように、11aと11gを同時に使うことには、クライアントの規格を選ばないことだけでなく、通信速度の向上にも役立つ。また、11gの弱点として、電子レンジなどの電波干渉を受けやすいという点があるのだが、11aにはそれがない。一方、11aの弱点は障害物に弱いことのほかに、5.2GHz帯における気象レーダーとの干渉をDFS(Dynamic Frequency Selection: 動的電波周波数選択)を用いて避ける義務があるため、通信の途絶の可能性をゼロにすることができず、連続運用が必須である場合には信頼性に問題がある。このように一長一短の両規格だから、目的に合わせて平行運用するのが理想的なのだ。WHR-HP-AMPGでは、11aもハイパワー化することで、従来であれば通信不可能と見られた障害物の背後でも、11aによる通信が可能になった。メーカーHPによれば、木造建築の1、2階間において11aで20Mbps以上の実測数値がある。ゲキ売れ4に続き、ハイパワー11aを提供する本製品がゲキ売れ5に入った結果からも、11aニーズが決して少なくないことが伺える。

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