その文書、危険かも?エムドロッパーとは?

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5分でわかる最新キーワード解説
今週のキーワードはこれだ! 掲載日:2007/02/07
エムドロッパー(Mdropper)

 日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を早めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマはエムドロッパー(Mdropper)。日常業務で誰もが使う、WordやPowerPointなどの脆弱性を悪用して、企業の情報セキュリティを脅かすウイルスです。毎日、なんの疑問もなくメールに添付してやり取りしている文書ファイルにも、危険が潜んでいるかもしれません!

エムドロッパーとは
エムドロッパーとは

 エムドロッパー(Mdropper)とは、シマンテックでの正式名称を「Trojan.Mdropper」といい、業務で使うアプリケーション、特にシェアの高いMicrosoft社のWord、Excel、PowerPoint、Accessなどの脆弱性を悪用して、侵入先のコンピュータに有害なファイルを投下するウイルス。2005年の春ごろから登場し、現在もまだ亜種の発見が相次いでいる。

 エムドロッパーによる被害のプロセスは、次のとおりだ。

図1 エムドロッパーによる被害のプロセス

(1)

文書ファイルが添付されたメールが届く


図1 エムドロッパーによる被害のプロセス
(2)受け取ったユーザーがこの添付ファイルを開くと、中に埋め込まれたコードが実行され、有害なプログラム(トロイの木馬)がコンピュータ内に作成され、実行される
(3)トロイの木馬の働きによって、そのコンピュータ内の情報が攻撃者に渡される、もしくは攻撃者にコンピュータをコントロールされてしまう


 日常、誰もが何の疑いもなく使っているアプリケーションを、スパイウェアをコンピュータに侵入させる手段として用いるという、きわめて巧妙で悪質なウイルスだ。ユーザーは、一見したところ何の変哲もない文書ファイルを開いただけで、コンピュータ内の大切な情報が知らぬ間に盗み出されてしまうのだからたまらない。
 なお、「エムドロッパー」という名前は、最初に登場したエムドロッパーが、WordとExcelに含まれる「Microsoft Word/Excel Macro processing code for macro names length vulnerability」と呼ばれる脆弱性を悪用することから、このなかのmacroの頭文字Mを、トロイの木馬を「投下」するウイルスの総称「ドロッパー」に付けたものだという。

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