仮想化の最ゼン策!?Xen(ゼン)とは!?


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 今週のキーワードはこれだ! 掲載日:2006/09/20
 Xen(ゼン)ってなんだ?!

 日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマは「Xen(ゼン)」。そもそもはギリシャ語に由来する名前ですが、日本語の「禅」を連想させるため、日本ヒューレット・パッカードは、2005年10月に開催したXenの研究発表会の会場に、禅宗寺院である臨済宗建長寺派の大本山鎌倉建長寺を選ぶという粋な計らいをしたほどです。仮想化技術を使えば、1台のマシン上で複数の異なるOSを同時に実行させることができます! Xenってなんだ?!


Xenとは
 Xen(ゼン)とはコンピュータの仮想化技術を実現するオープンソースソフトウェアのこと。こうした機能を持つソフトは通常「仮想マシンモニタ(VMM=Virtual Machine Monitor)」と呼ばれ、単一のコンピュータを複数のコンピュータであるかのように分割して使うためのものである。Xenを導入すると、1台のIAサーバ上で複数のOS(LinuxやWindows XPなど)を同時に実行することができるようになる。Xenは英国ケンブリッジ大学コンピュータ研究所で誕生したが、元々はXenoServer project(広域分散コンピューティング環境)の一部として、1CPU のx86サーバ用の高性能な仮想マシンモニタとして開発が始められた。その後、Xenを最初に手がけた開発者らにより、2005年初頭にXenSource社が設立され、現在は XenSource社が中心となって Xenオープンソースコミュニティが運営されている。XenSource社ではオープンソースである Xenプロジェクトの支援・運営だけでなく、Xenを中核とした企業向け商用パッケージの開発も手がけている。 Xenはhttp://www.xensource.com/(英語サイト)から入手することが可能で、コンパイル済みのパッケージとして現在(2006年9月15日)Xen 3.0.2 が配布されている。パッチなどで最新版が必要な場合、Mercurial Repository(http://xenbits.xensource.com/)(英語サイト)からソースコードをダウンロードできるが、http://wiki.xensource.com/xenwiki/XenDownloads(英語サイト)からもスナップショット版(暫定版)をダウンロードできる。なお、Xenという名前は、客、外国人、見知らぬ人などを意味するギリシャ語のxenosから派生した接頭辞xenoに由来する。

なぜ今、仮想化技術なのか
 Xenの特長を説明する前に、仮想化技術の必要性について触れておこう。仮想化技術の歴史は、IBMの汎用機までさかのぼることができる。もともと、仮想化は高価な汎用機のリソースを安全に効率よく利用するための機構として開発された。その後、CPU の高性能化やメモリ価格の低下にともない、汎用機に代わってPCサーバが台頭するようになったが、CPUの高性能化に対して実際のCPU使用率の低さが目立つようになってきた。
 一般に、PCサーバ1台あたりのCPU使用率は15〜25% 程度にとどまっていると言われているが、仮想化技術を利用することで、これを80%台まで高めることが可能だといわれている。また、サーバ需要が大幅に伸びていることでサーバ設置のためのコストが無視できなくなったことから、ソフトウェア、ハードウェアともに効率のよい運用が求められるようになってきている。例えば、ブレードサーバのような形で物理的な設置面積の小型化が進められているが、ブレードサーバに搭載されるCPUの高性能化にともない、CPU使用率の低下はさらに顕著なものとなってきている。
 さらに、サーバの省スペース化とともに消費電力が問題になってきたが、仮想化技術を用いることでサーバの台数そのものを抑えることができるので、仮想化技術は消費電力も含めたサーバ運用管理コストの削減という側面からもニーズが高まってきているのだ。


Xenの仕組み

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