この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


掲載日:2006/02/22
ゲキ売れ5 ゲキ売れ5
 量販店売れ筋レポート2月号
「UPS(無停電電源装置)の巻」
ゲキ売れ5 ゲキ売れ5
ヨドバシ・ドット・コム
ゲキ売れ5
 ヨドバシ・ドット・コムの協力のもと、IT製品の最新トレンドを踏まえ、量販店での売れ筋商品を徹底分析するウェブマガジン「最新ITゲキ売れ5」。連載4回目の今回は、縁の下の力持ち、UPS(無停電電源装置)を取り上げる。データ保護といえばバックアップやクラスタリング、レイドなど、ディスクやネットワークのシステムにばかり目が行きがちだが、電源が不安定ではどんなシステムも機能しない。また、地震や火災などの大災害よりもはるかに頻度が高いのが、雷などを原因とする短時間の停電である。HDレコーダーなどのデジタル家電の普及に伴って、いまや量販店でも売れ筋を構成する製品となったUPS。そのゲキ売れの秘密に迫ってみよう。

※表示価格は2006年2月17日時点のものであり、変更の可能性があります。最新価格は、ヨドバシ・ドット・コムでご確認ください。
売れ筋トレンドを読む  ゲキ売れ5
 今回ランキングを構成したのは、テーブルタップ型や据え置き型の5製品。ラックにマウントする製品が含まれなかったのは、ラックマウントのシステムを導入する際に同時にUPSも購入するケースがほとんどで、ラックタイプのUPSを追加、交換のニーズはそう多くないためだと考えられる。従って、今回紹介するUPS製品には、デスクの足元にテーブルタップ代わりに設置する、文字通り縁の下の力持ちといったタイプが勢ぞろいした。 1月16日〜2月15日の1ヶ月間、ヨドバシカメラ全店およびヨドバシ・ドット・コムで最も売れた「ビジネス用UPS」上位5製品はこれだ!(情報提供:ヨドバシカメラ)

※表示価格は2006年2月17日時点のものであり、変更の可能性があります。
3種類の給電方式
 UPSには、常時商用給電、ラインインタラクティブ、常時インバータの3つの給電方式がある。常時インバータ方式は、停電時にも瞬断することがなく最も安定した電源を提供するが、文字通り常にインバータを駆動するので、電力消費が大きく価格も高い。2番目に安定しているのがトランスを内蔵して電圧の安定化を図れるラインインタラクティブ方式。常時商用給電方式は、通常時にはサージ(突発的な電圧変動)からの保護のみを提供する。
 10ms(ミリセカンド)の瞬断も許されないミッションクリティカルな用途には常時インバータ方式を選択するべきだが、通常のPCや周辺機器への給電であれば、ラインインタラクティブか常時商用給電のいずれかで十分といえるだろう。今回のランキングに登場した5製品は全て常時商用給電方式。そんな中売れ筋の決め手となったのは、やはり価格と性能のバランス。コストパフォーマンスに優れたAPCの独壇場となった。
売れ筋の500VAラインでトップを独走するAPC ES500
 今回のゲキ売れ5にランクインした5製品のうち4製品の型番に、5の数字が含まれている。これは各UPSのバッテリーの出力容量500VAを表す数字。VAに力率(コンピュータ機器では0.6〜0.7)をかけるとW(ワット)になるから、500VAは約300Wに該当する。これなら小型のPCなら2台をまかなう事ができ、オフィスのフロアにタップ代わりに配置するのに最適だろう。ニーズと噛み合ったサイズと容量が、500VA製品が売れ筋の先頭集団となっている主な原因だと思われる。
 その500VAのラインナップでも圧倒的な売れ行きを見せているのがAPC ES500。300VA約200Wの負荷で8分間というバックアップ能力は、この価格帯の500VA製品ではトップクラス。さらに回線サージ保護ポートを使用することで電話やインターネット回線に侵入するサージ、スパイクから機器を保護することができる。停電時にはUSBポートに接続したPCをオートシャットダウン。包括的な機能と性能をローコストで提供するAPC ES500が今回のゲキ売れ1に輝いた。
100/10BASE-Tでも回線サージ保護機能を提供。APC ES725
 製品名を見ても分かる通り、APC ES725は、ゲキ売れ1のES500の上位機種。最も大きな違いは、小型PCなら3台をまかなえる725VA/450Wの出力容量である。容量の増加に伴って、バックアップ用の出力コンセントの数は、ES500 の3つからES725では4つに増加。回線サージ保護ポートにも10/100BASE-TXと同軸回線が追加されている。今回登場したAPSの全製品に共通で付属するソフトウエア、PowerChute Personal Editionを用いれば、電源環境、接続負荷の設定、ステータス表示、パフォーマンス履歴の表示などが可能。また、ES500、ES725共通の長所として、約4年間交換不要な長寿命バッテリーの採用がある。最近の機器の更新サイクルを考えると4年間は十二分な長さ。ほぼメンテナンスフリーに近い運用が可能になるといえるのではないだろうか。
小規模オフィスに最適に機能とルックスAPC CS500
 ゲキ売れ3にランクインしたのは据え置きタイプのAPC CS500。今回は、実にゲキ売れ1〜3までがAPCの独占となった。本製品は出力容量や機能を見るならES500とほぼ同じ。むしろバッテリーの寿命を見ると、約2.5年とES500よりも劣って見える。スペックだけを見ていては分からない優位点はその筐体にある。タップ自体が建物に据え付けられていたり、ラックほどでないにせよ、しっかりと電源の確保されたキャビネットなどがある場合には、フロアに転がすタップ型では、オフィスにそぐわないといったケースも多いだろう。その点APC CS500なら、白い筐体は他のオフィスに違和感なくなじむし、その前面には、オンライン運転中、バッテリ運転中、過負荷状態、要バッテリ交換の4つの状態が一目でわかるLED表示が備わっている。デスクトップPCや他の周辺機器同様にコネクターは全て背面にあるので、配線を背面に集中することができ、すっきりと設置することが可能だ。
小型軽量、長寿命バッテリーを備えたオムロンBZ50LT
 APCに圧倒された感のある今回のゲキ売れランキングだが、製品の内容ではオムロンも決して負けてはいない。ゲキ売れ4にランクインしたBZ50LTはAPC ES500と見た目も性能も似通っているが、大きく違うのは重量。ES500が6kgを超えるのに対して、BZ50LTはわずか3.2kg。約半分の重さしかないのだ。持ち運ぶ機会の少ないUPSではあるが、軽ければ軽いほど設置の自由度も高まる。さらに本製品はロングライフのバッテリを備えて、4〜5年の長寿命を実現。電話回線のサージ保護機能、WindowsはもちろんMacにも対応する自動シャットダウンソフトの無償ダウンロードも備え、機能的に不足は無い。APCと比較して弱いのは、バックアップ可能時間とそれに伴うコストパフォーマンス。今回登場した製品で比較すると、同じ500VA機種でも、オムロンが負荷200Wで6分間に対して、APCは8分間という差がある。カタログスペックが全てではないが、このわずかな差で、オムロンBZ50LTはゲキ売れ4に甘んじているともいえるのではないだろうか。
 ゲキ売れ1  APC ES500 BE500JP
 [無停電電源装置
 500VA/300W]
ゲキ売れ1
 ■メーカー:エーピーシー・ジャパン
 ■価格:12,600円 (2006年2月17日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
 ゲキ売れ2  APC ES725 BE725JP
 [無停電電源装置
 725VA/450W]
ゲキ売れ2
 ■メーカー:エーピーシー・ジャパン
 ■価格:22,050円 (2006年2月17日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
 ゲキ売れ3  APC CS500 BK500JP
 [無停電電源装置
 500VA/300W]
ゲキ売れ3
 ■メーカー:エーピーシー・ジャパン
 ■価格:16,900円 (2006年2月17日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
 ゲキ売れ4  BZ50LT
 [無停電電源装置
 500VA/300W]
ゲキ売れ4
 ■メーカー:オムロン
 ■価格:16,590円 (2006年2月17日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
 ゲキ売れ5  BX50F
 [無停電電源装置
 500VA/300W]
ゲキ売れ5
 ■メーカー:オムロン
 ■価格:20,700円 (2006年2月17日時点)
ヨドバシ・ドット・コムでもっと見る
ビジネス用途を意識してUPS機能に特化。オムロンBX50F
 オムロンBX50Fは、他の4機種とは一線を画し、UPSの機能のみに特化した製品である。というのは、他の機種の備える通信回線のサージ保護機能を搭載せず、代わりにホットスワップ対応のバッテリとビジネス用の自動シャットダウンソフトPowerAct Proを備えているからだ。PowerAct Proのプロ用たる所以は、ネットワーク経由での複数サーバーとスイッチングHUBの連携したシャットダウンや、リモートでの複数UPSの制御、2台のUPSによる冗長電源などに対応しているところにある。家庭やSOHOでの利用ももちろん可能だが、複数UPSを配置した中規模ネットワークシステムでこそ、存分に力を発揮するだろう。バッテリのホットスワップも連続稼働を要求されるサーバーの電源には必要不可欠の機能。BX50Fのような明確にビジネス用途をターゲットにした製品が、量販店の売れ筋になってきている点にも注目したい。
他のUPSを見る
topに戻る

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには・・・

会員登録をすると自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

UPS/ゲキ売れ5「UPSの巻」2月号」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「UPS」関連情報をランダムに表示しています。

UPS」関連の製品

クオリサイト沖縄データセンター 【クオリサイトテクノロジーズ】
ハウジング
行政施策を最大限に活用した圧倒的なコストパフォーマンスにて、コロケーション・ハウジングサービスや、監視・運用代行サービスなどを要望に合わせて提案。

UPS」関連の特集


仮想化技術の広がりで高密度実装が進むサーバルームやデータセンタ。今後設備を検討する際に気を付けたい4…



2009年度の市場が56万2000台、金額にして247億円であった「UPS」。同製品のベンダ市場占有…



黒潮などの巨大海流を発電エネルギーとして利用する「海流発電」。70%の設備利用率が期待できる、新世代…


「サーバー」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

UPS/ゲキ売れ5「UPSの巻」2月号」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「UPS/ゲキ売れ5「UPSの巻」2月号」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


30001741


IT・IT製品TOP > サーバー > UPS > UPSのIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ