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すご腕アナリスト市場予測
この先どうなる?が知りたいあなたに「オープンソース 掲載日:2006/01/26

商用ソフトウエアを凌駕するか? 「オープンソース最新動向」



 オープンソース・ソフトウエアと言うと、恐らく大部分の方が真っ先に思い浮かべるのはLinuxであろう。しかし、今やオープンソースは、Linuxだけにとどまらず、アプリケーションサーバー・ソフトウエアのJBossやDB ソフトウエアのMySQLなど商用ソフトウエアを凌駕する勢いでシェアを伸ばしているソフトウエアもあり、今後もその利用分野は拡大すると予想される。そこで本稿では、今後の利用拡大が期待される業務アプリケーションやインテグレーション・ミドルウエアの領域を中心にオープンソース・ソフトウエアの今後を展望する。 商用ソフトウエアを凌駕するか? 「オープンソース最新動向」



 A N A L Y S T アナリストファイル #020
 株式会社野村総合研究所
株式会社野村総合研究所 城田 真琴 (Makoto Shirota)
情報技術本部 情報技術調査室 副主任研究員
城田 真琴 (Makoto Shirota)
1994年北海道大学工学部電子工学科卒業後、大手電機メーカーのシステムコンサルティング部門を経て2001年に野村総合研究所に入社。情報技術本部にてIT動向の調査と分析を行うITアナリスト集団に所属。専門は、 EAI/BPM、SOA等のミドルウエア領域、グリッド・コンピューティング、セキュリティ技術など。


第二世代オープンソース企業のインパクト


 2004年から2005年にかけて、第二世代のオープンソースと呼ばれるJBoss、MySQLなどが注目され、オープンソース市場を活性化させてきた。これらのソフトウエアは既に欧米を中心に多くの企業で採用されており、ミッション・クリティカル領域でも使われ始めている。また、日本でもいくつかのベンダーがサポートサービスの提供を開始しており、これにあわせて採用する企業も増えてきている。
 第一世代のオープンソースの代表である、Linuxと第二世代のオープンソースであるJBoss、MySQLを比べた場合、大きな違いはそのコミュニティが果たす役割の違いである。Linuxの場合は、恐らく多くの人がイメージするであろう開発形態、つまり、草の根的に広がるコミュニティの大勢の開発者が寄り集まって共同で開発する方式をとる。
 一方、JBossアプリケーションサーバーやMySQLの場合は、それぞれJBoss社、MySQL AB社という企業が中心になって以下のように開発を進めている。

JBossアプリケーションサーバーのケース
JBoss アプリケーションサーバーの場合は、JBossコミュニティに1000人以上の開発者がいるにも関わらず、そのソースコードの約9割がJBoss社内の 50人の開発者によって書かれているのである。つまり、JBoss社の場合は、自ら開発したソフトウエアをオープンソースとして無償で公開し、そのコンサルティングサービスやサポートによって収益を上げるというビジネスモデルを確立しているのである。尚、JBoss社は恐らく、現時点ではオープンソースをビジネスにしている企業で最も成功している企業であるといってよい。
MySQLのケース
 MySQL AB社の場合は、自社のソフトウエアをGPLライセンス(オープンソースライセンス)とコマーシャルライセンスというデュアルライセンスの形式で提供し、コマーシャルライセンスとそれに付随するサポートサービスで利益を得るというビジネスモデルである。

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