第43回 モデム変復調とリモートアクセス概要


この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


  掲載日:2004/08/18
 モデム変復調とリモートアクセス概要

  今回は、前回の「0と1のデジタル世界へ! ビデオ会議」(2004/07/28掲載)で学んだ符号化・複合化を実現する変調・復調のメカニズムについて、搬送波の観点から詳しく見ていこう。またそれを活用した通信機器の代表例であるモデムの仕組みや、意外な機能について解説する。さらにリモートアクセスサーバーの強固な認証機能とセキュリティ機能についても、PAPやCHAP、CLID、RADIUSをキーワードに、詳しく学んでいく。    モデム変復調とリモートアクセス概要


情報を伝送路にのせる技術

符号化・復号化の復習
  今回は、変調と復調にスポットをあて、この点について理解を深めていきたいと思う。変調と復調は、ネットワークを介した情報のやり取りおいて不可欠な機能である。前回の「0と1のデジタル世界へ! ビデオ会議」の講座では、パルス符号変調についてご理解いただいたが、これによって実現するのが符号化と復号化である。符号化と復号化について簡単に復習をすると、音声などのアナログ情報を、ビット情報としての「数値」へ変換する処理を符号化(encoding)、受信側において、符号化された数値からもとの情報を復元する処理を復号化(decoding)と呼ぶ。いかなる情報も、一旦デジタル情報として数値化してしまえば、コンピュータで処理したり、ネットワークを介してやり取りすることができる。なお、これらの情報を実際に転送するには、同軸ケーブルや光ファイバ、電波など、何らかの伝送路が必要になる。そして、この伝送路に合わせた信号形態へ情報を置き換えたり、もとに戻したりする処理が不可欠となる。これが、今回学ぶ変調と復調というわけだ。

変調・復調
  伝送路がアナログ信号しか通さない場合、伝送すべき情報がデジタル、アナログに限らず、アナログ信号に変換して送り出す必要がある。また受信側では届いた信号をもとの情報へと戻す必要がある。
  さてこの際、伝送すべき情報を、伝送路の種類に応じたアナログ信号へ変換することを変調(modulation)という。また、伝送路の種類に応じた信号からもとの情報を復元することを復調(demodulation)という。変調と復調は、符号化と復号化と混同しがちだが、基本的には、情報を伝送路へのせるための技術だといえる。少し難しい表現を使うと、アナログ信号の振幅(amplitude)や周波数(frequency)、位相(phase)を変化させることを変調と呼ぶ。また、少し広い意味合いでいうと、アナログ信号の振幅や周波数、位相の変化を実現する制御技術を用いることで、情報を伝送路へのせて送信することが変調である。一方、復調とは、伝送路によって届けられた情報を、もとの形態へと戻すことである。

変調と復調のメカニズム
  それでは次に、変調と復調のメカニズムについて見ていくことにしよう。アナログ信号の基本的な波形に搬送波がある。搬送波(carrier)とは、波形や振幅が一定の波(正弦波)のことだが、この波の振幅(波のゆれ幅)、周波数(単位時間に繰り返される波の数)、位相(波の開始位置)を加工することで、さまざまな情報をのせることが可能になる。例えば、音声をアナログの電気信号へアナログ変調する場合、振幅の大小は声の大きさを伝えることができるし、周波数は声の高さを伝えることができる。これらを用いることで、音声をアナログ変調し、アナログ伝送路にのせて伝送することができるわけだ。
  またコンピュータなどが扱うデジタル情報を、アナログ伝送路にのせて送り出す場合も、同様に振幅や周波数、位相を加工することで、“0”もしくは“1”の情報を送ることができる。例えば、振幅ありを“1”、なしを“0”と決めておけば、デジタル情報をアナログ信号に変換して伝送することができるだろう。また、低い周波数を“1”、高い周波数を“0”としたり、位相の開始位置によって“1”や“0”に置き換える方法もある。これらの制御が、デジタル変調であるわけだ。
  なお、デジタル情報を、デジタル伝送路を用いてデジタル信号としてやり取りすることは、ベースバンド伝送方式と呼ばれ、現在、オフィスや学校などに敷設される有線LANで用いられている。これらについては、また別の機会に説明させていただくことにしよう。


「図43-1」変調と復調

「図43-1」変調と復調

「図43-1」変調と復調


用語説明
【位相】 振幅や周波数に比べて、位相はイメージしにくいものかもしれない。搬送波は、しきい値を中心として上下に振幅を繰り返すが、これをどの位置からスタートするかを示すものである。搬送波の1周期を360度と考えると、この1/4周期が90度、1/2周期が180度、3/4周期が270度となる。この位相の組み合わせによって変調を行うわけだ。
【ベースバンド伝送方式】 今回は取り上げなかったが、ベースバンド伝送方式は、デジタル情報をデジタル信号として伝送する方式であり、LANにも採用されている。ちなみにみなさんのオフィスにも敷設されている100BASE-TXや1000BASE-TなどLAN規格のBASEとは、ベースバンド伝送方式であることを表している。

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには・・・

会員登録をすると自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

変復調とリモートアクセス/第43回 モデム変復調とリモートアクセス概要」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「変復調とリモートアクセス」関連情報をランダムに表示しています。

「リモートアクセス」関連の製品

スマホで社内Webに接続したい 【コネクトワン】 SaaS型リモートアクセスサービス RemoteWorks 【TISソリューションリンク】 Barracuda SSL VPN 【バラクーダネットワークスジャパン】
リモートアクセス リモートアクセス リモートアクセス
スマホで社内Webに接続したい 社外から社内のPCへのセキュアなアクセスを可能にするSaaS型リモートアクセスサービス。インターネット環境があれば利用でき、サーバーの導入は不要。 外出先や出張先、在宅勤務など、社外・外部から内部ネットワークリソースへWebブラウザやスマートデバイスを利用してセキュアなアクセスを実現。

「リモートアクセス」関連の特集


 今回はユビキタス成熟度達成指標の上位レベルの内容について触れる。



2011年度、220億円に達するリモートアクセスサービス市場。BCP対策としても注目され今後拡大が見…



IT担当者651人を対象に「パンデミック対策状況」の調査を実施。「実施施策」「今後の対策予定」などか…


「スマートデバイス」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

会員登録(無料)・ログインはこちらから

変復調とリモートアクセス/第43回 モデム変復調とリモートアクセス概要」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「変復調とリモートアクセス/第43回 モデム変復調とリモートアクセス概要」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


30000810


IT・IT製品TOP > スマートデバイス > リモートアクセス > リモートアクセスのIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ