フォレンジック●不正アクセスの出所、まる見え…


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 今週のキーワードはこれだ! 掲載日:2004/07/21
 コンピュータフォレンジック

 日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。
 今回のテーマは「コンピュータフォレンジック」。セキュリティ対策の最前線で、今最も注目されているテーマの1つです。コンピュータを使ったハイテク犯罪に巻き込まれる前に、企業も個人も、ぜひこの機会にセキュリティ問題を根本から見直してみましょう。
コンピュータフォレンジックイメージ


コンピュータフォレンジックとは
 コンピュータフォレンジックについて解説する前に、フォレンジック(Forensic)から説明しよう。実はフォレンジックは決して新しい言葉ではなく、「ケミカルフォレンジック」、「バイオジカルフォレンジック」、「フォレンジックサイエンス」という言葉は科学捜査の分野においてずっと以前から使われてきた言葉である。つまりフォレンジックとは「科学捜査」と置き換えることができ、犯罪現場に遺留された毛髪や血痕、破片などの成分を分析して犯罪との関わりを立証したり、事故の発生原因をシミュレーション解析したりすることを指す。

 そして、コンピュータを使ったハイテク犯罪が急増してきたことから、コンピュータを対象にした科学捜査が必要不可欠になり、「コンピュータフォレンジック」という言葉が使われるようになった。つまり、コンピュータフォレンジックとは、事件が起きた現場のコンピュータからデータを取得し、それを解析して犯罪が行われた証拠を突き止め「容疑者を特定する」までの活動を指す。
 例えば、不正アクセス事件が起きた場合、既存のセキュリティツールだけでは、そのシステムで犯罪が行われたことを立証することは困難だ。たとえ、不正アクセスの痕跡がアクセスログに残されていたとしても、それが法廷で証拠として認められ、容疑者の特定にまで至るかどうかは別問題だからである。意地悪な言い方をすれば、自分たちの都合のいいようにアクセスログが改ざんされる可能性だってある。こういった状況に対処するためにコンピュータフォレンジックに役立つ専用ツールも登場しており、これを使えばどんなに被害を受けたデータでも不正アクセスの様子を追跡して、法廷での証拠能力を保持した分析レポートを作成することができる。

 すでにコンピュータフォレンジックは、いろいろな事件の解明に貢献している。例えば、米国で急成長を遂げたエネルギー会社エンロン社が大手会計事務所アーサー・アンダーセンと共謀して帳簿を操作し、偽りの情報を開示し、その後倒産に追い込まれた「エンロン事件」の解明にもコンピュータフォレンジックが活躍した。

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