第38回 優先か破棄か?帯域を操る制御装置


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  掲載日:2004/06/02
 優先か破棄か?帯域を操る制御装置

  最近では、LANやIPネットワークを介したビデオ会議システムやIP電話の技術が普及してきているが、これらの根底で機能するのが、VoIP技術である。この技術はインターネットの発展とともに急速な進化を遂げてきている。今回は、このVoIPにおけるQoSなどの帯域制御に関する基礎知識から、パケット分類、ポリシング、キュー制御、スケジューリング、シェ−ピング、IntservとDiffservなどの帯域制御技術、さらに帯域制御装置についてまで、総合的に学んでいく。 優先か破棄か?帯域を操る制御装置


VoIPで必要となる帯域制御とは

VoIPの復習
  今回の講座では、VoIPにおける帯域制御や帯域制御装置について学んでいく。VoIPについては、前回の「誤り制御方式とVoIPにみるQoS技術」講座でもふれているが、ここで簡単に復習をしておくことにしよう。
  VoIP(Voice over Internet Protocol)とは、IPネットワークにおいて、音声情報やシグナリングのやり取りを行う技術体系の総称であり、VoIPによって、IPネットワークや、インターネットを介した電話サービスを実現する技術として用いられている。
  現在、IP電話は企業のみならず個人ユーザーへの普及も進んでいる。また、企業においては、LANやIPネットワークを介したビデオ会議システムなどの導入も進んでいるが、これらの根底で機能する技術体系がVoIPである。
  ちなみに、これらの技術は、インターネットの発展とともに急速な進化を遂げてきている。1996年、ITU-TS(ITU Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合・電気通信標準化セクタ)がH.323Version1というプロトコルを勧告したことで、PCからでも一般電話との通話を行う技術が確立された。また、1999年、既存の公衆電話網を、IPネットワークを利用した通話網と接続したり、IPネットワークによる大規模な通話網を構築したりすることを目的として、IETFによって策定されたプロトコル、MGCP(Media Gateway Control Protocol)が登場した。
  さらには翌2000年、IETFは公衆電話網と同等のシグナリングのやり取りを実現するための通信手順、SIP(Session Initiation Protocol)のVersion1を策定。ITU-TSとIETFは、VoIPに関する規格を共同でまとめ、H.248/MEGACOとして発表している。また、2002年総務省がIP電話の電話番号「050」の申請受付を開始したことで、一般電話からIP電話の呼び出しが可能となる道筋が確立され、現在に至っている。

ネットワークニーズの変化
  コンピュータ同士がネットワークを介して通信を行い始めた当初、最も重要視されていたものとは、送信した情報が、目的の相手に対して間違いなく届くということだった。これは、コネクション型のTCPプロトコルによってパケットの欠落を検出して再送することにより、パケットのすべてを相手まで確実に届けることを実現していた。また、IPプロトコルは、パケットを相手まで届ける制御を行うため、結果的に、パケットを欠落なく相手へと届ける環境が実現していたわけだ。
  ただし、これらの制御は、あくまでも相手に対してパケットを届けるという保証しか持ち合わせておらず、ネットワークの状況に左右されないで、常に遅延なくパケットを届ける保証をするものではなかった。このような保証がない場合でも、テキスト情報や写真情報などの転送では、送信に多少の時間がかかること以外に大きな問題はなかった。しかしその後、音声や映像といったマルチメディア情報も、ネットワークを介して転送するニーズが生じ始めた。

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