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 運用コストを減らすワザ50(基礎) 掲載日:2004/06/18
 インターネットVPN

 インターネットにビジネスの社内データを流すことに不安を感じる企業は多い。その不安を現在のVPNはどのように解決しているのか、まずはインターネットVPNの2種の方式のあらましを紹介し、次にビジネス拠点が多数存在する企業では必ず備えるべき「拠点間接続」に関して、インターネットVPNがどんな役割とメリットをもっているのかを考えていく。 インターネットVPNイメージ



拠点間接続とリモートアクセスのためのインターネットVPN

拠点間接続に利用される廉価なネットワーク
 大切なビジネスデータを地理的に離れた拠点間でやり取りするために、最も単純な方法は専用線を用意することである。しかし接続する拠点が多い場合には拠点間にそれぞれ回線が必要なためコストが膨大になってしまう。

【フレームリレーからIP-VPNや広域イーサへ】
 そのため、通信事業者が保有している通信ネットワーク(閉域網)を利用して各拠点がそのネットワークに接続する方法を採る場合が多い。各拠点とネットワークの接続ポイントとを結ぶアクセス回線(足回り回線)は必要だが、1対多、多対多拠点を合理的に接続することができる。従来はフレームリレー網やセルリレー網が利用されてきたが、IP-VPNが登場してからはIP-VPNが用いられることが多くなってきた。それは第一にサービスコストがIP網のほうが格段に安いことが理由であり、加えてシステム変更にともなうネットワーク構成の変更がIPの場合のほうが容易なことによる。
 一方で、広域イーサも事業者が増え地方での接続ポイントの増強や足回り回線の選択肢が増えるにつれ普及が進んでいる。広域イーサは拠点と接続ポイントの条件によってはイーサネットインタフェースがそのまま使え、IP以外のプロトコルでも特別な仕組みを必要としない。

【インターネットで仮想的な直通回線をつくるインターネットVPN】
 これら方式は通信事業者の保有するネットワークを利用することころが共通しているが、それをインターネットに替えてしまおうというのがインターネットVPNだ。これは基本的には従来の企業からのインターネット接続の形態を踏襲し、プロバイダへのアクセス回線とインターネットに仮想的な直通ネットワークをつくってしまうものである。
 IP-VPN、広域イーサ、インターネットVPNのイメージを下図に、特徴を下表に示す。
(注:IP-VPNもインターネットVPNもIPを利用するVPNに違いはなく、IP-VPNの中の一種としてインターネットVPNを位置づけている場合もある。しかしこの記事では、IP-VPNはMPLS技術を利用する一般的なVPNのことだけを指すこととする。)

図1 各VPNおよび広域イーサのイメージ
図1 各VPNおよび広域イーサのイメージ

表 各拠点間接続法の特徴
  IP-VPN 広域イーサ インターネットVPN
回線
コスト
全般に低価格 特に広帯域での利用でコストが相対的に低下 最も低価格
対応
プロトコル
IPのみ(ただしカプセリングにより他のプロトコルも可能) 従来のプロトコルが利用可能 IPのみ(ただしカプセリングにより他のプロトコルも可能)
音声
(VoIP)対応
実績豊富 実績豊富 可能だが品質面で疑問視されることが多い
その他の
特徴
他のVPN網との接続、NAT、フィルタリングなどさまざまな機能をサービス提供会社で用意している。 ルーティングプロトコルも従来のものが利用可能。社内で自由に機能を設定、運用・管理を行う場合に好適。 基本的にはユーザー側でVPN装置を設置して各種の設定が必要。サービス会社によっては設定はじめ運用・管理をアウトソーシング可能。

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