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 運用コストを減らすワザ50(応用) 掲載日:2004/05/21
 キャパシティ管理

 キャパシティ管理が運用管理の質的な向上とコスト低減に役立つことは基礎編をお読みいただければおわかりいただけたと思う。
 ここでは、実際の事例をいくつか紹介しながら、キャパシティ管理の方法とその効果のほどを紹介していく。また最後にキャパシティ管理を成功させるための秘訣として運用管理の標準として定着しつつあるITILで提示されている注意点もまとめたので、今後のシステム運用の参考にしてほしい。
キャパシティ管理イメージ



事例1:システムのチューニングによるパフォーマンス改善

Oracleのパフォーマンス改善(UNIXサーバー上のOracle DBMS)

【課題】
 Oracleをデータベースサーバーに利用しているA社では、レスポンス時間が遅くなってきたことが悩みのタネだった。その遅延は、このままだと業務の遂行に支障をきたす恐れを感じるほどになっていた。
 同社ではモニターツールを利用してシステムのパフォーマンス監視を実行していたものの、問題点の切り分けはできず、何らかの対処の必要に迫られていた。

【システムの解析】
 同社がこの問題の解決策を模索するうち、キャパシティ管理ツールのES/1 NEO(アイ・アイ・エム)によるシステムの解析にたどりついた。このツールは、Oracleのパフォーマンスをはじめとしてシステム全体のキャパシティを把握することができるばかりでなく、何が原因になっているのかを自動的に解析し、「チューニングヒント」と呼ばれる対処法の目安を出力してくれるのが特長だ。
 ツールによるシステム解析を実行したところ、次のような「チューニングヒント」が出力された。

図1 チューニングヒントの例
図1 チューニングヒントの例
(資料提供:アイ・アイ・エム)

 これを見て主な問題点は次の4点と判断された。

1) 特定デバイスの使用率が高い
2) 平均スキャンブロック数が長い
3) Redoウエイト時間が長い
4) Oracleのバッファヒット率が低い

【システムの改善】
 これらの指摘がすなわちボトルネックとして判断できたが、これらはOracleのチューニングにより解決可能と思われた。同社は次の改善策をとった。

1) Redoバッファサイズの増大
2) DBバッファサイズの増大
3) PRE_PAGE_SGAの設定
4) ソート領域および共有プール領域の増大
5) 表に対するインデックスの作成

【改善の効果】
 上記のチューニングを行った結果のパフォーマンスを同ツールを用いて検証したところ、平均スキャンブロック数とRedoログ待ち時間はともに減少し、バッファヒット率が向上したために処理が高速化した。
 目的であった業務レスポンス時間は、従来120秒程度だったものが20秒程度までと1/6に大幅に短縮され、業務処理効率が向上し、当初の目論見は簡単に達成されることになった。

図2 Oracleデータベースファイル毎のアクセス回数変動状況改善前・改善後
各画面をクリックすると拡大画面がご覧頂けます。
図2 Oracleデータベースファイル毎のアクセス回数変動状況改善前・改善後
(資料提供:アイ・アイ・エム)

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