第31回 公衆を専用線に!インターネットVPN


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  掲載日:2004/02/10
 公衆を専用線に!インターネットVPN


  今回は今注目を集めているVPNについて考察したい。VPNとは多くのユーザーによって利用されるネットワークを用いながら、それがあたかも専用回線であるかのように利用できるネットワークやその技術のことである。また、このVPNを実現するトンネリング技術についてふれておきたい。さらにIpsec-VPNやSSL-VPNの概念や利用用途についても詳しく見ていこう。 公衆を専用線に!インターネットVPN


注目を集めているトンネリング技術

VPNのニーズの高まり
  昨今、VPNのニーズが急速に高まりつつある。VPN(Virtual Private Network)とは、多くのユーザーによって利用されるネットワークを用いながら、それがあたかも専用回線であるかのように利用できるサービスや、このサービスを実現するための技術のことだ。VPNのニーズの高まりとは、安価なネットワークを介しながらも、高い信頼性を確保できる通信形態へのニーズにほかならない。
  まず挙げられるのは、LAN間接続への利用だ。LANは現在、大手企業においてほぼ100%、中小企業においても年々導入率は高まる傾向にある。LANとはLocal Area Network、つまりオフィスや学校、一般家庭などの限られたスペースに敷設される小規模なネットワークを意味するが、これらが敷設されると、次には、遠隔地に敷設されたLAN同士の相互的な接続環境へのニーズが高まる。
  LAN間接続は、電気通信事業者が提供する専用線サービスやセルリレー、フレームリレー網などを利用することにより、実現することが可能だが、これには月々多大なコストが必要となる。そこで、安価に利用できるインターネットや、そのほかの安価なネットワークをうまく活用することで、安全なLAN間接続環境を実現する技術が開発された。これがVPNというわけだ。
  また、インターネットを介するサービス業者と一般顧客との1対多による情報のやり取りに際しても、VPNは不可欠なものとなりつつある。

VPNを実現するトンネリング技術
  なお、VPNはトンネリングと呼ばれる技術を用いることで実現している。
  もともとネットワークには、それぞれ特有のプロトコルが規定されており、これに従うことにより、多くのコンピュータやPCがこのネットワークを共有し、相互的な通信を可能にしている。例えば、インターネットにおいては、IP(Internet Protocol)と呼ばれるプロトコルの利用が規定されているが、インターネットに接続されるコンピュータやPCは、このプロトコルに従うことで、相互的な接続を実現している。
  さて、インターネットにおいて、データはパケットと呼ばれる情報単位に分割されて送信される。この際、分割されたデータを暗号化するなど、第三者にはわからない形態へ変更(暗号化)することで、 万が一盗聴されたとしても、情報自体が漏洩する可能性が低くなることをご理解いただけるだろうか。つまり、公のネットワーク内にトンネルを仮想的に構築し、専用線に近い利用形態を実現するわけだが、これこそがトンネリング(tunneling)ということになる。

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