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製品購入ウラづけガイド
これさえ読めば基本はカンペキ!「EAI 掲載日:2004/03/08

EAI



1:基礎講座 2:選び方講座 3:導入事例
1
EAIとは
2
メッセージブローカーの基本
3
アダプタの基本
4
EAIの新しい潮流-----ESBとは
1
EAIツールの選び方
2
製品カタログ
1
EAI導入事例【株式会社リコー】
 
INDEX


基礎講座
これさえ読めば基本はカンペキ!
基礎講座

 ERPなどのアプリケーション統合を推進するために普及してきたEAIも、最近では「アプリケーション統合」から「ビジネスプロセス統合」へと関心が移ってきて、EAIが前面に登場する機会が少なくなってきた。しかし、ITシステムがWebサービスという新しい段階に進んでいくには、堅牢で柔軟なシステム間の接続を実現するEAIは今後も重要な基盤であることに変わりはない。そこで、今回はアプリケーション統合の基本に今一度立ち戻り、メッセージキューイングやメッセージブローカーなどの基礎知識をお届けする。 EAI

1 

EAIとは


 EAIの定義から説明を始めたいと思うが、実は今回の特集ではEAIの定義が一番難しい。というのは、いわゆる従来EAIツールと呼ばれていた製品を販売してきたベンダー各社は、最近ではEAIという言葉よりもBPM(ビジネスプロセスマネジメント)という言葉を使い始めていて(BPMについては別稿を参照)、Webアプリケーションサーバーもアダプタ(アダプタについては後述)が使えるようになるとEAIツールということになる。
 さらに一歩進んだSOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づくESB(エンタープライズ・サービス・バス)製品(SOAとESBについても後述)という新しい潮流も出現し始めている。このほか、データウエアハウス構築で使われるETLExtract、Transform、Loading:IT環境から異なる種類のデータを抽出し、変換、加工するツール)もアプリケーションのデータ連携という意味ではもちろんEAIの範疇といえる。
 いきなり混乱させるような話で恐縮だが、このようにEAIの解釈や守備範囲が拡大しているということは、それだけEAIはIT基盤として重要視されているということにほかならない。



1-1

EAIの基本は1対1のアプリケーション連携から始まった


 前置きが長くなったが、改めてEAIEnterprise Application Integration)とは、部門ごとに導入されている業務アプリケーションやシステムを統合して1つのシステムとして活用するための仕組みのことを指す。ここではまず1対1のアプリケーション連携から説明しよう。
 1対1のアプリケーション連携には、MOMMessage Oriented Middleware)が使用される。MOMとはアプリケーション間の断続的な双方向データ交換を可能にするミドルウエアのことで、EAIの最もベースとなるソフトウエアである。プログラマはMOMを導入することでアプリケーションの通信ロジック部分を開発しなくてすむようになり、アプリケーションの連携部分の開発時間や開発コストを大幅に削減できるというわけだ。MOMでは次に説明するメッセージ・キューイング・モデルが使われている。


▼ メッセージ・キューイング・モデルとは

 ここでは、日本アイ・ビー・エムの「WebSphere MQ」(以下MQと略す)を例に、メッセージ・キューイング・モデルの動作について説明しよう。このプログラム間通信方式の最大の特徴は、アプリケーション同士が直接セッションを張るのではなく、キューと呼ばれるストレージ(ディスク上にもメモリ上にも配置できる)経由で間接的にメッセージ(データ)をやり取りするところにある(図1)。


図1 メッセージ・キューイング・モデル
図1 メッセージ・キューイング・モデル
資料提供:日本アイ・ビー・エム

 つまりメッセージ・キューイング・モデルでは、送り手のアプリケーションから送信されたメッセージを一旦キューに蓄積し(MQPUT)、その後で受け手のアプリケーションがキューからメッセージを受け取る(MQGET)仕組みになっていて、郵便方式とも言われている。この方法なら、送り手の処理と受け手の処理を別々(非同期)に実行できるので、送り手は受け手の都合を気にする必要がなくなる。実際のアプリケーション間通信では、OS障害やネットワーク障害などで、受け手のアプリケーションが利用できないケースが発生するが、そのときは利用可能になるまでキューにメッセージを一時的(もちろん長期間でも構わない)に保管しておけばよい。
 具体的には、MQはTCP/IPやSNAなどの複数のプロトコルに対応しているので、プログラマはどの通信プロトコルを介してプログラム通信しているのかを意識する必要はない。MQIMessage Queue Interface)という複数プラットフォーム間で統一された13種類のインターフェース(たとえば、MQOPEN:キューのオープン、MQPUT:キューへのメッセージ書き出し、MQSET:オブジェクト属性の変更など)を駆使するだけでいい。


▼ メッセージの配信保証

 メッセージ・キューイング・モデルで一番重要視される点は、ソフトウエア、ネットワーク、ハードウエアでどのような障害が発生しても、アプリケーション間で交換されるメッセージを間違いなく配信できるという高い信頼性だ。たとえば、MQではMQPUT時にメッセージの属性としてPersistentメッセージ(持続性メッセージ)を指定することで、ログ(ディスク)にメッセージが書き込まれるようになり、障害が発生してもメッセージを紛失することはなくなる。また、ソニックソフトウェア株式会社の「SonicMQ」では、特許申請中の永続メッセージング技術、トランザクションのサポート、クライアントの永続性により、やはり完全なメッセージ配信保証を実現している。


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