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  掲載日:2004/01/28
 ADSLの基礎技術と最新拡張規格

  過去数回にわたって紹介してきたADSL技術。最近では、最大50Mbpsの速度を持つeXtremeDSLなどの標準規格も登場し、ますます高速化に拍車がかかっている。そこで 今回は、あらためてAnnex A、Annex B、Annex CなどのADSLの基本的な仕組みをわか りやすく解説し、ADSL2、ADSL+を含めた最新規格をまとめて紹介していきたい。ま た、オーバーラップやエコーキャンセラなどの技術についても理解を深めるべく、詳 細に解説していく。 ADSLの基礎技術と最新拡張規格


ADSLの基本的な仕組み

ADSLとは
  ADSLについては、『伝送路の種類と高速アクセス回線』の記事においてその概要を、また『TCP/IP最下層と拡張する最新ADSL』の記事においては、進化しつつあった技術体系について簡単に学んだ。ADSLを『伝送路の種類と高速アクセス回線』の記事で取り上げた際、一般に提供されていたADSLサービスの下り通信速度は12Mbps程度であったが、その後も高速化を続け、ついに45Mbpsを超えるまでになってきている。
  そこで今回は、あらためてADSLを取り上げてみることにした。ADSLの最新動向や、今まではふれることのなかった部分の仕組みなどをおりまぜながら、FTTHとともに広く普及し続けているADSLについて見ていくことにしよう。
  まず、ADSLについて簡単に復習をしておこう。
  ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)とは、日本語では「非対称デジタル加入者線伝送方式」と呼ばれるものであり、既存の固定電話の加入者線を用いることで、インターネットへの常時高速接続を提供するための技術である。

ADSLを介してインターネットに接続されるまで
  ADSLサービスの提供を受ける場合、PCは、ADSLモデムとスプリッタを介してモジュラージャックへと接続される。ADSLモデムはPCによるデジタル信号と、加入者線を伝送する際のアナログ信号との双方向変換を行うための機器である。また、スプリッタとは、加入者線内の通話信号と、ADSLによるデータ信号を分離するための装置のことだ。
  加入者線は、モジュラージャックから保安器、架空ケーブル、き線点、地下の管路を通り、局内のMDF(Main Distribution Frame)と呼ばれる分配器を介して局内のスプリッタへと接続される。このスプリッタは、通話信号の場合は電話交換機、ADSL信号の場合はDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)という局内多重化装置(局内ADSLモデム)を介して、プロバイダからインターネットへと接続される。DSLAMでは、アナログ信号として伝送されてきたそれまでのデータをデジタル信号へと変換してプロバイダへと送信するが、加入者のADSLモデムとDSLAM間がADSL部分であるといえるだろう。

図30-1 ADSLの基本的メカニズムと構造

図30-1 ADSLの基本的メカニズムと構造



ADSLの基本的メカニズム
  既存の電話サービスでは、加入者線を介して一般的な通話を行う場合、0〜4KHzの帯域しか使用しない。そこで、この線を用いてデータ通信を行う場合であっても、通話とは異なる部分の周波数帯域を用いることで、通話への干渉を発生させることなく、高速のデータ通信を実現することが可能となる。これこそがADSLのメカニズムとなる。
  わかりやすく説明するならば、幅の広い道路がすでに開通していたが、一般の通話においてはその1車線のみを利用するに留まっていた。そこで、残りの車線を利用して、新たなる高速な通行サービス、つまりデータ通信を実現しようとする技術がADSLというわけだ。
  なお、ADSLを用いてデータ通信を行う場合、上りと下り、それぞれの周波数帯域が必要となる。これは、ユーザーがインターネットにアクセスをする際、各種サーバーとの双方向のやり取りが必要となることによる。また、上りと下りの通信速度に注目した場合、下り側のほうを高速とする必要がある。これは、サーバーへの要求データ量よりも、サーバーから送られる映像や画像、音声、テキストなどの各種データ量のほうが圧倒的に多いためだ。

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