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  掲載日:2003/10/08
 LANとTV会議の要「SIPとH.323」

 前回ではWANについての復習と総まとめを行なった。今回からはLANについてあらためて整理していこう。第23回前半ではLANのメリット、プロトコルとして知られるイーサネットなどその定義と特長、また10GBASE-ER、10GBASE-SR、10GBASE-LX4など最新のLAN規格を解説する。そして後半ではLANの通信速度が高速化したことにより用いられるようになったマルチメディア情報の代表格、IP電話とテレビ会議システム、H.323、SIPなどマルチメディア通信の標準化技術についても細かく学んでいこう。 LANとTV会議の要「SIPとH.323」


LANの定義とその特長

LANの概念
 前回までの講座においては、WANとそれに付随する知識について学んできた。今回からは、LANに関するさまざまな知識やテクノロジーについて見ていくことにしよう。
 そもそもLANとは何であろうか。一昔前ならいざ知らず、遍在的なネットワークなしには社会を語れない現代において、LANという言葉を初めて耳にした方は、むしろ非常に少数であるはずだ。また、本講座の読者に限定するならば、その数は皆無となるに違いない。
 本講座の第1回において、LANとは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)の略称と説明している。また、LANは、コンピュータやPC、周辺機器などを10Mbps〜1Gbps程度の伝送速度を実現することのできる有線や無線媒体を用い、ひとつのオフィスやフロア、建物群など地理的に限られた範囲内で直接的に通信を可能とするデータ通信システムの総称として紹介した。

LANの特長
 LANにおける最大のメリットとは、それ自体に接続することにより、周辺機器やデータなどの共有を容易に実現することにある。また、LANを介することで、サービスの提供を受けること、電子メールなどにより、互いにコミュニケーションを図ることも可能だ。
 逆にいうならば、LANとは、開かれたネットワークでなければならない。メーカーや機種などによって接続の可否が問われてはならないわけだ。
 そこで、LANにおいては、物理層とデータリンク層におけるプロトコルの規格化がなされている。そして、LAN接続の際には、このプロトコルに対応した機器を用いることとなる。
 実際には、データリンク層において、以下で説明するイーサネットをベースとした通信プロトコルや、LANカード、LANアダプタの制御などを行うとともに、物理層で規格がなされた仕様に準拠するLANカードやLANアダプタを介して、PCとLANをケーブルで接続する。また、無線LANの場合は、無線LANカードなどを介すことで、PCを無線接続することとなる。

イーサネットと最新LAN規格
 LANにおけるプロトコルとしては、イーサネットがよく知られる。  イーサネット(Ethernet)とは、ゼロックス社、DEC社、インテル社の3社が共同で開発、製品化したデータ転送のための媒体仕様やプロトコルのことだが、1980年、LANの標準化を目的として米国に設置されたIEEE802委員会が、イーサネットOSI参照モデルを取り込んだことで、標準化が進むこととなった。
 このため、現在企業などに導入されているLAN規格は、IEEE802.3委員会がイーサネットをベースに標準化したものであり、正確には、当初のイーサネットとは異なる。しかし現在では、IEEE802.3に標準に準拠したLANをイーサネットと呼ぶのが一般的となっている。
 なお、IEEE802.3標準としてのLAN規格は、急速に進化しつつあり、現在では光ファイバケーブルを用いることで、10Gbpsの通信速度を実現するものも存在する。

標準化されているLANの規格
LAN 標準化組織 規格名 ケーブル種類 伝送速度
10BASE IEEE802.3 10BASE5 同軸ケーブル(標準50 10Mbps
10BASE2 同軸ケーブル(細心50
10BASE-T UTPカテゴリ3、5
100BASE-T IEEE802.3u 10BASE-T4 UTPカテゴリ3、5 100Mbps
10BASE-TX UTPカテゴリ5
10BASE-FX 2芯マルチモード光ファイバ
1000BASE IEEE802.3z 1000BASE-SX 短波長(0.85m)マルチモード光ファイバ 1Gbps
1000BASE-LX 長波長(1.3 m)シングル/マルチモード光ファイバ
1000BASE-CX 2芯平衡型同軸ケーブル
IEEE802.3ab 1000BASE-T UTPカテゴリ5、5e
10GBASE IEEE802.ae 10GBASE-ER シングルモード光ファイバ 10Gbps
10GBASE-LR シングルモード光ファイバ
10GBASE-SR マルチモード光ファイバ
10GBASE-LX4 シングル/マルチモード光ファイバ

図23-1 LAN(Local Area Network)
LAN(Local Area Network)

用語説明
【シングルモード・マルチモード
光ファイバ】
シングルモード光ファイバ(SMF:Single Mode optical Fiber)は光を通すコア部分が細いケーブルであり、長距離伝送が可能。バックボーンネットワークで用いられる。また、マルチモード光ファイバ(MMF:Multi Mode optical Fiber)はコア部分が太いケーブルで、光がその内部を反射しながら伝送されるため、長距離伝送には向かないが、低コストかつ強度を持つ。
【IEEE802.3ae】 IEEE内の802委員会が開発を進める10Gbpsの超高速Ethernet規格であり、10Gビットイーサネットとも呼ばれている。イーサネットでありながら、これを光ファイバでやり取りする。正式な策定は2002年6月。なお、IEEE802.3aeでは、LANのみならずWANの10Gビット化も推進している。これらはSONET/SDHとの相互接続が可能であり、10GBASE-EW、10GBASE-LW、10GBASE-SWなどが存在する。

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