第20回 伝送制御手順「HDLC」とWebサービス


この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


  掲載日:2003/08/27
 伝送制御手順「HDLC」とWebサービス

 前回で解説したインターフェースの間で実際に正しいデータ通信を行うための伝送制御技術を第20回では取り上げたい。回線制御、同期制御、誤り制御、データリンク制御などの制御によって構成される伝送制御の構成や、実際に行うための代表的な手順「ベーシック手順」「HDLC手順」「無手順」のメカニズムを詳しく見ていこう。また、最近注目を集めているWebサービスを取り上げ、XMLでの情報や、それを効率的にやり取りするプロトコルであるSOAPなどについて解説していく。 伝送制御手順「HDLC」とWebサービス イメージ


伝送制御手順
伝送制御手順とは
前講座では、WANに対するインターフェースの部分において、DTE(Data Terminal Equipment:データ端末装置)とDCE(Data Circuit-terminating Equipment:データ回線終端装置)についてふれた。
 今回は、これらの間でデータを正しくやり取りする際に必要となる伝送制御技術から、説明を始めてみたい。
 端末やコンピュータなど2点間でデータ通信を正しく行う場合、やり取りされるデータが途中で消失したり誤ったデータに化けることなどを防ぐため、さまざまな対策を講じる必要がある。
 また、ネットワークを介した相手とのデータ交換には、正しい相手との接続や送信データの送信確認、さらにはやり取り完了時の回線切断など、さまざまな制御が必要となる。このようなデータのやり取りに関する制御を伝送制御という。一方、伝送制御を実際に行うための一連の手続きを伝送制御手順、もしくは伝送制御プロトコルと呼ぶ。

伝送制御の内訳
 伝送制御は、回線制御、同期制御、誤り制御、さらにデータリンク制御など複数の制御によって構成される。
 回線制御とは、回線接続や切断を確実に行うための制御であり、実際にデータ通信を行う端末やコンピュータであるDTEと、モデムやルーターなどの回線終端装置であるDCEや、通信制御を行うコンピュータ内のCCU(Communication Control Unit)などの間において必要となる。
 同期制御とはDTEとホストコンピュータ間で、あらかじめ示し合わせた方式によって同期をとりあうことで、データを正しくやり取りするための制御である。
 また、誤り制御とは、通信途中で発生しうるデータの誤りを検出するとともに、発生した誤りを訂正するための制御だ。
 そして最後のデータリンク制御とは、データのやり取りを行う2点間において、確実なやり取りを可能とする経路を確立するための制御であり、相手の呼び出しや確認、送受信状態や環境の良否確認などを行う。

伝送制御手順の種類
 伝送制御を実際に行うための伝送制御手順には、3つの代表的な手順が存在する。
 まず挙げられるのがベーシック手順。これは、初期におけるコンピュータと端末間で用いられたデータ伝送の基本的な制御手順だ。次にHDLC(High-level Data Link Control)手順。これは、高速データ通信やデジタルデータ網などで広く採用された制御手順である。これらは、あらかじめ決定した手順を用いて通信制御を実際に行うことから、有手順とも呼ばれる。
 一方、端末によっては、データのやり取りに際して、伝送制御手順を全く行わない場合もある。これは、先の有手順に対して無手順と呼ばれている。
 なお、これらの伝送制御手順は、OSI参照モデルにおいては、第1層の物理層から第4層のトランスポート層までの範囲において機能するプロトコルだといえる。
※OSI参照モデルの詳細は第7回以降参照

図20-1 伝送制御手順
図20-1 伝送制御手順

用語説明
【CCU:Communication Control Unit】 通信制御装置のことで、コンピュータとDCE間に存在し、データのやり取りを制御するための装置。通常はコンピュータ内部に組み込まれるため、単体の機器として見ることはあまりない。

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには・・・

会員登録をすると自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

伝送制御とWebサービス/第20回 伝送制御手順「HDLC」とWebサービス」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「伝送制御とWebサービス」関連情報をランダムに表示しています。

「その他通信サービス関連」関連の特集


1876年にグラハム・ベルが発明した電話。電話史誕生の瞬間から日本が歩んできた電話普及の歴史を振り返…



CHOKKA、KDDIメタルプラスなど、新型固定電話と呼ばれる安い電話はドライカッパーのおかげ。従来…



モバイルワークなどを拡大していく上で、問題になりがちなのが電話環境だ。オフィスの固定電話における課題…


「その他通信サービス関連」関連のセミナー

【12/15 大阪開催】SIGFOX入門セミナー 【京セラコミュニケーションシステム】 締切間近 

開催日 12月15日(木)   開催地 大阪府   参加費 無料

あらゆるモノやデバイスがインターネットにつながるIoT時代。こうした中でIoT専用の通信方式として、欧州を中心にSIGFOX、LoRaWANなどの『LPWA(L…

「通信サービス」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

会員登録(無料)・ログインはこちらから

伝送制御とWebサービス/第20回 伝送制御手順「HDLC」とWebサービス」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「伝送制御とWebサービス/第20回 伝送制御手順「HDLC」とWebサービス」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


30000425


IT・IT製品TOP > 通信サービス > その他通信サービス関連 > その他通信サービス関連のIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ