第19回 WAN接続口の種類と広域イーサ概要


この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


  掲載日:2003/08/06
 WAN接続口の種類と広域イーサ概要

 多くのプロトコルで接続することができるWAN。しかし、ユーザーがアクセスするたびにプロトコルを意識しながらWANへ接続するのは大変手間のかかる作業だ。その手間を解消するために、現在利用されているWANには標準的なインターフェースが設けられている。第19回では、そんなWANインターフェイスについて、詳しく解説していく。また、イーサネットをそのままWANに展開することが可能なレイヤー2ネットワーク「広域イーサネット」について、その特徴や仕組みを紹介していく。 WAN接続口の種類と広域イーサ概要 イメージ


WANの接続インターフェイス

WANとインターフェース
第17回講座以降、WANが、離れた場所に構築されたLAN同士を相互的に接続したり、広域に点在する多拠点同士のデータ通信などを容易に実現する広域ネットワークであることを説明してきた。今回は、WANに対する接続部分に注目することで、WANの理解をさらに深めていくことにしよう。
 WANには多くの種類が存在し、各々のWANでは、独自のプロトコルが採用されている。このためWANを利用するには、まずこれらのプロトコルに準じた接続を行う必要がある。ただ、ユーザーが接続するたびにプロトコルを考慮しなければいけないとなると、使い勝手が悪いうえ、ユーザー側の操作がWANに何らかの影響を与える可能性もある。
 そこでWANでは、規格化された接続仕様を採用し、これに準じてさえいれば、どのような機器を用いたとしても接続できるような仕組みを定めている。このような、物と物との接続条件をインターフェース(interface)と呼ぶ。
 ユーザーがWANを利用する場合、これらのインターフェースに準じた機器を介しさえすれば、比較的容易にWANへの接続が可能となるわけだ。

インターフェースの基本 DTEとDCE
 インターフェースの概念を理解するうえで不可欠なものに、DTEとDCEがある。
 ネットワークなどに接続し、データをやり取りするコンピュータや端末を、DTE(Data Terminal Equipment:データ端末装置)と呼ぶ。例えば、自宅からPCを用いて、会社のサーバーへ接続する場合、自宅のPCがDTEになる。
 また、自宅のPCを会社のサーバーへ接続するには、電話回線やISDN網、インターネットなどのさまざまなWANを利用することとなる。そしてこれには、各々、モデムやターミナルアダプタなど、WANに準じた機器をかならず介する。この機器のことを、DCE(Data Circuit-terminating Equipment:データ回線終端装置)と呼ぶ。
 DTEをDCEに接続するためには、DCEの定めたインターフェースに準じる必要があるが、これさえ守っていれば、DCEより先のインターフェースを意識することなくWANを利用できるようになる。

DTE-DCEインターフェース
 DTEとDCEを接続するためには、DCEの定めた通信制御や接続タイミング、電圧、接続コネクタの形状などの仕様条件を満たす必要がある。これをDTE-DCEインターフェース(DTE-DCE interface)と呼ぶ。
 DTE-DCEインターフェースにおいては、接続に必要となる物理的条件、電気的条件、論理的条件において規定がなされている。
 物理的条件とは、DTE-DCE間の接続ケーブルのコネクタ形状や寸法、コネクタのピン配列などに関する条件をいう。電気的条件とは、信号レベルに関する規格やインピーダンス(交流回路における回路抵抗)などの条件をいう。最後の論理的条件とは、相互接続回線の種類や動作条件、つまり、相手の呼出や通信相手の選定、データ通信の手順、誤り制御などのことである。
 3つの条件のうち、物理的、電気的条件は、OSI参照モデルにおける物理層の取り決めである。また、接続に際しての論理的条件は、主にデータリンク層(ネットワーク層も一部含む)の取り決めだといえる。
 DTE-DCEインターフェースは、主にアナログ網に関して規定されるVシリーズインターフェース、デジタル網でのXシリーズインターフェース、ISDNにおけるIシリーズインターフェースなどが存在する。

物理的条件 接続ケーブルのコネクタの形状や寸法、ピン数やその配列などを規定
電気的条件 相互接続回路の信号レベルやインピーダンス(交流回路における回路抵抗)を規定
論理的条件 相互接続回路の種類や動作を規定

図19-1 DTE-DCEインターフェース
図19-1 DTE-DCEインターフェース
 WANには、DCEを介してコンピュータなどを接続する必要がある。WANでは独自のプロトコルを用いているが、PCなどのDTEは、DTE-DCEインターフェースさえ守っていれば、WANのことを知らなくともWANを利用できるようになる。インターネットには、モデムなどを介して接続がなされるが、これがDCEである。

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには・・・

会員登録をすると自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

WAN接続口と広域イーサ/第19回 WAN接続口の種類と広域イーサ概要」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「WAN接続口と広域イーサ」関連情報をランダムに表示しています。

「広域イーサネット」関連の特集


IP-VPNと機能的には違いがなくなりつつある「広域イーサネット」。しかし、広域イーサネットの導入が…



2014年度は数量ベース45万回線、金額ベース2889億円と見込まれた広域イーサネットサービス市場。…



リプレイスや既存ユーザの拠点追加などの需要獲得により拡大している「広域イーサネットサービス」シェア情…


「通信サービス」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

会員登録(無料)・ログインはこちらから

WAN接続口と広域イーサ/第19回 WAN接続口の種類と広域イーサ概要」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「WAN接続口と広域イーサ/第19回 WAN接続口の種類と広域イーサ概要」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


30000408


IT・IT製品TOP > 通信サービス > 広域イーサネット > 広域イーサネットのIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ