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広がり行く「SAN」 |
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| 日々増え続けるデータ量をスムーズに処理するには、サーバーとストレージを柔軟に接続できる環境が望ましい。その手法として注目されているのが、SAN(Storage Area Network)である。昨年あたりから、エントリー向けの低価格なSANコンポーネントも登場し、多くのデータを抱える中堅企業にとっても、問題回避の選択肢として検討できる製品となってきた。今回は、このSANについて基礎から最新事情までを詳しく紹介する。 | ![]() |
ストレージ装置は、装備されている場所や接続方法の違いにより、DAS(Direct Attached Storage)、NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)の3タイプに大別できる。DASはコンピュータ本体に直接接続するタイプ、NASとSANはネットワークに接続するタイプでネットワークストレージと呼ばれている。
| 1-1 | SANとは |
今回取り上げるSANは、サーバーネットワークとは別のデータストレージ専用ネットワークを設けて、サーバーにストレージ環境を提供する仕組みのことを指す。SANでは各サーバー側がファイルシステムを搭載する形を取り、データはブロック単位でストレージ専用ネットワーク上を行き来する。従って、ネットワークに対する負荷はNASよりも小さくてすむ。ただし、異なるファイルシステムを持つサーバー間ではデータ共有が難しくなる。
SANには「ファイバチャネル」と呼ばれるシリアルSCSIで接続する「FC-SAN」と、SCSIの命令体系をIPにマッピングした「iSCSI」(Internet SCSI)やファイバチャネルをベースにIPネットワークを利用する「FCIP」(Fiber Channel over IP)または「iFCP」(Internet Fiber Channel Protocol)で接続する「IP-SAN」がある(図1参照)。単にSANといった場合はFC-SANを指し、IP-SANといった場合は製品化が進んでいるiSCSIを指す場合が多い。
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SANのおもなメリットを挙げると次のようになる。
□他のストレージソリューションに比べて高性能
□ディスク容量の拡大に対するスケーラビリティが優れている
□高可用性を実現しやすい(堅牢性、仮想化)
□ストレージ統合によるTCO削減効果が高い
□LANフリー/サーバーフリーのバックアップを実現できる
□異機種混在(ヘテロジニアス)環境でのデータ共有が容易
□ディザスタリカバリ/リモートミラーリングを実現しやすい
□運用管理性が向上する
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| SANはファイバチャネル、NASはIPネットワークという棲み分けで発展してきたはずのネットワークストレージだが、前述したようにSANにもIPネットワークを適用する動きがある。IP-SANに対応したストレージは「IPストレージ」と呼ばれているが、IPストレージはファイバチャネルが不得意な分野(どこからでも接続可能で距離の制限もない)で注目を集めているだけでなく、コスト面(ファイバチャネルではホストバスアダプタ(HBA:LANのNICに相当するもの)やFCスイッチ(LANスイッチに相当するもの)などの追加コストが高い)や性能面(イーサネットのギガビット対応)でも期待されている。例えば、IP-SANの代表選手であるiSCSIはシスコがIBMなどと共同開発した技術で、伝送媒体がファイバチャネルからIPに替わっても同じ SCSI命令体系を使用することができるので、NICのデバイスドライバを変更するだけで、サーバーシステムは従来のSCSIデバイスを認識することができる。ただし、FC-SANと比較すると、フロー制御方法やIP遅延といった点で性能が劣るというマイナス面もある。しかし、ストレージベンダー各社ではギガビットイーサネットの普及に合わせてiSCSI対応の製品ラインナップの充実も順次進めているので、今後その製品動向にも注視していく必要があるだろう。 |
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