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2009/04/15
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日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマ「光プラスチックモーター」は、光を当てるだけで回転するまったく新しい駆動装置。この技術を使えば、太陽電池を使用することなく、太陽の光だけで走るクルマが実現するかもしれません! |
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光プラスチックモーターとは、光を当てることで伸び縮みするプラスチック(光プラスチック)をベルト状にプーリーに巻きつけ、光を当てるだけで回転する装置で、東工大の資源化学研究所所長、池田富樹教授を中心とするグループが開発に成功した。
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通常、光をエネルギーとして利用するには、太陽電池などの変換装置を介する必要があるが、この技術では光が分子に起こす変化を、そのままエネルギーとして取り出すことができる。軽量なことはもちろん、理論上のエネルギー効率もきわめて高いといえる。現時点では、直径1センチ程度の小さなプーリーを1分間に1回転させる程度のゆっくりとした動作だが、光プラスチック自体のパワーは、人間の筋肉の10倍以上というから、大きな可能性を秘めた技術なのだ。
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光を運動に変える魔法のプラスチック |
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「光を当てると回転する」と言ってしまえば単純に聞こえるが、池田教授は回転運動だけを目的に光プラスチックを研究してきたわけではない。光によって性質が変化する光機能材料についての広範な研究がその背景にはある。
光プラスチックモーターの動力を生み出しているのは、アゾベンゼンという物質で、紫外線を当てると棒状から「くの字」型へと分子構造が変化し、可視光線を当てると元に戻る性質がある。しかし、この変化は分子レベルのことなので、動きとして取り出すことは難しい。
こうした分子レベルの変化を、ドミノ倒しでよりマクロなスケールへと伝える(協同現象)性質を持つ物質として液晶がある。液晶の性質を持つ分子とアゾベンゼンを組み合わせたプラスチックを開発することではじめて、光を当てることで性質が変化する「光機能材料」とすることができたのだ。
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この光プラスチックは、通常は液晶分子が一方向に揃っているが、紫外線を当てると、分子の方向が一斉にバラバラになる。それにより縦方向の長さが短くなり、横方向に厚みが増す変形を起こす(収縮)。この縮む力こそが、光エネルギーが運動エネルギーに変換されて発生するパワーなのだ。
こうして開発された光プラスチック材料は、耐久性に優れ、荷重を掛けた状態で50時間、5000回の収縮を繰り返しても、性能に変化は全くないという。
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この光プラスチック材料とポリエチレンをラミネートしたフィルムは、それ単体で光を当てると曲がる性質をもっていて、上図のような「尺取虫」の他、「ロボットアーム」のような動きをさせることもできる。
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