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| ここ数年、グリッドコンピューティングが注目を集めてきている。インターネットをはじめ、コンピュータネットワークの広域化と高速化、さらに、そこに接続される数多くのコンピュータの存在が、かつては考えの及ばなかったテクノロジーの扉を開けることとなった。今回は、グリッドコンピューティングについての基礎知識から種類などのほか、IBMのOGSAベースのウェブサービス、NTTデータの「cell computing」などの具体例を挙げながら、その将来性について考察していきたい。 | ![]() |
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| そもそもグリッドコンピューティングとは何であろうか。グリッドコンピューティングのグリッド(grid)には、高圧送電線網(power grid)や地図上の方眼などの意味がある。高圧送電線網の存在により、私たちユーザーは、発電所の場所がどこにあるかを意識することなく、電力の供給を受けることができる。グリッドコンピューティング(grid computing)は、ネットワークを介することで、CPUパワーやデータストレージなどのコンピュータ資源を、提供場所に依存することなく利用しようという発想のもとに登場したテクノロジーといえる。 |
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| 次に、もう少し具体的な話として、グリッドコンピューティングの基本的な利用事例を見ていくことにしよう。 昨今、コンピュータの普及は一般家庭にまで及び、誰もがPCを利用するまでになってきている。しかし、企業や研究機関において、膨大な情報を高速で処理するためには、スーパーコンピュータと呼ばれる超高速の演算機能を持つコンピュータが不可欠となる。ところがこのコンピュータは、非常に高価であるうえ、維持費にも多大なコストが発生する。このため、多額の予算を確保できない企業や研究機関では、必要であったとしても、スーパーコンピュータを利用することはできなかった。 ところが、スーパーコンピュータを利用することなく、それ以上のパフォーマンスで情報を処理する新たなテクノロジーが開発された。これがグリッドコンピューティングである。 現在、一般ユーザーの持つPCの多くは、ブロードバンドによって常時インターネットに接続されている。そこで、この無数ともいえるPCの空き時間を利用することで、処理すべき情報を小分けし、それをそれぞれのPCに振り分けて処理してもらうことに着目したのだ。PCの処理速度は、スーパーコンピュータには及ばない。しかし、PCを数万台、数十万台用いることができるならば、スーパーコンピュータ以上のパフォーマンスを実現することが可能だと、みなさんも容易にイメージすることができるであろう。 |
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